愛をさがす毎日

ADHD・アスペルガー・離人症・うつ病な私の自己満足ブログ

空気人形

2009-11-06 08:53:03 | 映画
久しぶりに映画を観てきました。

映画館に足を運んだのは「崖の上のポニョ」以来だから、あの時は子供と一緒だったから、映画を観るって雰囲気じゃなかった。

今回は一人で、頑張ってみてきました。

R-15指定だったけど、そんなにイヤらしさは感じなかった。

逆にセックスが、しょうもないつまらないものに思えた。

この映画にも「風」がよく描かれていたけど、「風」は空気であり、目に見えない「聖霊」なんですよね。

たまたま空気人形に「霊」が宿ったんですよ。

去年のうちのお祖母ちゃんの法事の時に、和尚さんが言ってたのを思い出しました。

「目に見えないものほど怖いものはない」って・・・。

映画の中でも、登場した吉野弘さんの詩です。
 ↓
*・*・*・*・*・*・*

 「生命は」   吉野 弘

生命は
自分自身で完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする

生命はすべて
そのなかに欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思えることさも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光りをまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウナ・セラ・ディ・東京/大... | トップ | 「そこのアイロンに告ぐ」矢... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事