「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

レシピ・備忘録 グリル野菜

2008-08-10 | 
なんか、「食」カテゴリー使うの久しぶり…今日は完全な備忘録代わり。ブログ友のもんろーさんが紹介されていたグリル野菜がおいしそうだったので、そのレシピを教わった内容を自分のブログに忘れないようにアップしておきます。

材料・夏野菜を700g(なす、ズッキーニ、赤ピーマン、黄ピーマン、玉ねぎ、エリンギ等好きなもの。ズッキーニはあった方が良い)
A(オリーブ油大3、塩小1/2、バルサミコ酢小1/2、砂糖小1、ニンニクチューブ少々)
作り方・野菜を適当に切ったらボールに入れ、Aをまぶしつける。220℃のオーブンに15分入れて焼く。冷ましたら出来上がり。冷ました方が野菜が美味しくなる。
(ここまでもんろーさんレシピ。もんろーさん、ありがとう!

ちなみに、てのはラタトゥイユが最近のお好み。実は昨夜も作って食べました。材料はほとんど上のと同じ。あとはカットしたトマト缶が必要です。ついでにこちらのレシピも公開です。

材料(4人分ぐらいかな):赤ピーマン、黄ピーマン、ズッキーニ、茄子2本、たまねぎ、ニンニク、カットトマトの缶詰
作り方:それぞれの材料を1、2センチの食べやすい大きさにカットします(ニンニクだけは細かくしてくださいね)。
オリーブオイル大2程度をフライパンにしいて、ニンニクを弱火であぶって香りを出します。
そこにズッキーニと茄子を入れて強火で焼く。ある程度焼いたら、たまねぎを加えて透明になるまで炒める。ピーマンを加えてさらに焼くのですが、ピーマンは表面が焦げない程度に。
トマトを加えて、塩小2、黒コショウ適当、ハーブ(あるもの)適当に入れて、弱火でかき混ぜながら「煮込み」ます。感じとしては15分程度でしょうか。ピーマンをときどき味見してしんなりしたところで火を止めて10分ほど冷まします。冷ますときに味がしみこむので、冷えてからでもおいしくいただけます。冷蔵庫で冷やしてもいいかも。

「適当」という言葉を多用できる、実に便利なレシピです。イタリア料理、しかもいってしまえばありモノ野菜のごった煮ですから。夏のお野菜補充にぜひお試しを。フランスパンやワイン、特にロゼワインやテーブルワインクラスのよく冷やした白ワインに合いますよ。


舞姫 テレプシコーラ第2部

2008-08-09 | 
山岸涼子さんの大作「舞姫 テレプシコーラ」の第2部がついに単行本化、第1巻が刊行されました。バレーの表面上の華やかさとは裏腹のドロドロとした人間関係や、イジメ、親による性的虐待問題など、様々な現実を切り取り、最終巻で衝撃的な「死」を描いて多くの読者を驚愕させた第1部。手塚治虫文化賞大賞に輝いた名作です。

その第2部は、主人公の六花が16歳、高校一年になった時点で再開します。ローザンヌ・コンクールに向かう場面で、第1部からの時間を埋めるように回顧シーンが出てきて、この間、六花が成長していることがわかります。同時に、周囲の人の結婚・出産などにも変化が生じています。

この1巻での注目はおそらく謎の中国系米国人ではないでしょうか? 私はおそらく、彼女こそが○○○(これはネタバレに近いので書かない)ではないかと踏んでいるのですが、第2巻が楽しみ。姉の衝撃的な自死を乗り越え、六花は精神的にどこまで強くなっているのか。苛烈な競争。そろそろ「恋」の予感もありそうですい。あらたに思春期の悩みを抱え込みながらの展開にワクワクです。

PS 昨日、一昨日と東京はとてつもない暑さ。アスファルトの照り返しがきつくて、さすがに自転車はパスでした。今朝は少し涼しいかと思い、7時には走り始めたのですが、いやあ、きついきつい。50キロで早々に引き返してしまいましたよ。熱中症が怖いですものね。先月も400キロ程度しか走っておらず、目標の月間500キロには未到達。9月からは仕事の関係であまり走れなくなりそうで、ちょっとメタボが心配かも。

ベルばら

2008-08-07 | 
このあいだの「ベルばら展」に刺激されて、ベルばらを全部読み返してみました。あらためて感じるのは名作のもつ普遍性です。時代がこれだけ経ってもちっとも古びない。愛や憎しみ、理性と感情といった人類普遍の悩みや希望が描かれている。しかも、綿密な取材の上に、その舞台の描き方が実に現実に忠実だから妙な浮き足立った違和感もない。すばらしい!

ただ、あえていえば、なぜフェルゼンがそんなに愛される対象だったのか、いまいちよくわからない。一目で皆が恋に落ちるほどのイケメンというだけでいいのかなあ。最初に恋に落ちた理由がよくわからないのです。そういう時代だったのでしょうか? そこだけがどうも腑に落ちない。ま、それはともかく、やはりアンドレの一途な愛、オルカルの死の場面、マリー・アントワネットの悲劇など、心揺さぶられます。宝塚が無性に見たくなりました。

タウラージ

2008-08-06 | ワイン
イタリアワインはカンパーニャ州のタウラージというDOCGワインを初めて飲む機会がありました。98年ですが、まだまだすごい酸味。これ、相当に熟成型のワインなのですね。渋みも強く、とても個性的。シラーのような野生的な香りもあるのですが、味わいはカベルネソービニオンにさらに酸味を加えたような感じといったらどうでしょうか。面白いワイン。ほんとにワインって不思議な飲み物です。あわせたのがブルーチーズで、大変おいしくいただけました。

PLUTO 6巻

2008-08-04 | 
いよいよ最終盤が近づいてきました、浦沢直樹さんの「PLUTO」。第6巻が出ました。ついにゲジヒトが死亡。この巻の愁眉はなんといっても、ゲジヒトの遺された奥さんの「感情」表現でしょう。ロボットに感情がやどるという考え方はずっと第1巻から続いていますが、奥さん(ロボットです。念のため)がゲジヒトの死という「悲しみ」をかかえて、その感情をどうしようも処理できないでいる。彼女に対して天馬博士がするアドバイスが「泣くのだ」。最初は真似事でもいい、それがだんだん本物になっていく、というのです。そのアドバイスにしたがって泣こうとする彼女の表現描写は浦沢さんならでは。浦沢節の真骨頂という感じがいたします。

ところで、ぜんぜん本文とは無関係ですが、赤塚不二夫さんが亡くなりました。まさに天才、革命児。漫画界へのとてつもない影響はだれもが否定しないでしょう。「おそ松くん」「もーれつア太郎」「天才バカボン」など、私も同時代で影響を受けました。会話の端々にあのギャグを施した世代です。惜しんでも惜しんでも惜しみ足りない才能がまた一つ失われました。残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。

生きる

2008-08-03 | 映画
黒澤明監督の名作「生きる」をNHKが衛星放送していたので久しぶりに観ました。いつ観ても名作は名作。お気に入りベスト5に間違いなく入る一本です。

やはり愁眉は、葬儀の場面。志村喬さん演じる市民課長が最期の命の火を燃やして建設に邁進した市民公園の功労者は誰か、という場面です。助役やその権力にこびる人々によって「それは助役や議員の力だ」となっていく。しかし、あの有名な「命短し恋せよ乙女」をブランコで歌う姿のことが話題になると一転、「課長は自分の命が残りわずかであることを知っていたからあれだけの頑張りがきいたんだ」と助役らがいなくなったこともあり、同僚らは感激。「この間隙を忘れずに公僕として頑張るぞ!」とお互いに盛り上がる。そして、現実に戻ると、また「なにもしないことが最大の仕事」という役所らしい無責任の日々が繰り返される。

志村さんの分厚い唇が歌うあの歌、心に響きます。余命いくばくもないと知って、役所をさぼり若い女性と遊び歩く。その女性に「一体何なの。気持ち悪い」と最後には言われたときの、あの捨てられた犬のような目。すごい演技です。

いままであまり気づかなかったというか意識していなかったのですが、この女性との別れの場面、喫茶店でほかの客が誕生パーティーを開いていて、生きがいを突然見出した志村さんの背中で「ハッピバースデー」と合唱するシーンがあるのですね。象徴的です。

余命を知って新しく生まれ変わる。とはいえ、人間なんていつ死ぬかわからない。ほんとは日々…という理想はやはり、映画のラストのように日常に埋没していくのが普通なのでしょうね。そこがまた人間の人間らしいところであり、愛しい存在でもあるのかもしれません。

永遠のベルサイユのばら展

2008-08-02 | つれづれ


日本橋三越で開催中の「永遠のベルサイユのばら展」に行っちゃいました。上の写真は、会場外に置いてある「記念撮影用」のオスカルとマリー・アントワネットです。オジが行くと浮くだろうなあ、と思いつつ、でもまあ、見たいものは見たいということで行ったのですが、やはり圧倒的に女性ばかりで、お歳は40から50歳ぐらいの方が多い。うーん、かつて青春をベルバラと共有したのだろうなあ、という方々です。怖いぐらい真剣に原画に見入って(読んで)いました。原画は節目節目(たとえば生涯一度のドレスの場面とか、オスカルさまの最期とか、物語のポイント)ごとに、ストーリーが「読める」ように展示されているので、まさに食い入るように「読む」のです。

展示内容は原画が基本。あとはオスカルが生涯ただ一度着用したドレスを再現したものなど、特に「こ、これは!」というものがあるわけでもないですが、とにかく懐かしいですね。で、まったく色あせない内容に驚かされます。きちんと史実を基にしてディテールもしっかりと作られていて、骨太。様々な愛の物語、特にかなわぬ恋の辛さには胸が締め付けられる。名作のもつ、時代を超えた普遍性を感じます。

絵は当時の少女マンガらしいですよね、いま見返すと。目に星が輝く。あの当時、漫画の中でも「サブカル」扱いだった少女マンガを読んでいた私は、やはり当時から変わり者(?)だったか、と再認識です

会場を出たところに三越さまが設けた販売コーナーは大盛況でした。漫画や関連本をはじめ、Tシャツやお菓子、フォルダー、装身具など特製グッズを買い求めるオバさまでバーゲン会場のような芋洗い状態。オジはその迫力に驚かされるのみでありました。でも、けっこう真剣に見入って「ああ、オスカルさまー!」状態のてのも楽しかったです。