「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

ベルばら

2008-08-07 | 
このあいだの「ベルばら展」に刺激されて、ベルばらを全部読み返してみました。あらためて感じるのは名作のもつ普遍性です。時代がこれだけ経ってもちっとも古びない。愛や憎しみ、理性と感情といった人類普遍の悩みや希望が描かれている。しかも、綿密な取材の上に、その舞台の描き方が実に現実に忠実だから妙な浮き足立った違和感もない。すばらしい!

ただ、あえていえば、なぜフェルゼンがそんなに愛される対象だったのか、いまいちよくわからない。一目で皆が恋に落ちるほどのイケメンというだけでいいのかなあ。最初に恋に落ちた理由がよくわからないのです。そういう時代だったのでしょうか? そこだけがどうも腑に落ちない。ま、それはともかく、やはりアンドレの一途な愛、オルカルの死の場面、マリー・アントワネットの悲劇など、心揺さぶられます。宝塚が無性に見たくなりました。