goo blog サービス終了のお知らせ 

M.シュナウザー・チェルト君のパパ、「てつんどの独り言」 

「チェルト君のひとりごと」は電子ブックへ移りましたhttp://forkn.jp/book/4496

COVID-19で日本社会は変わったか?

2020-07-26 | エッセイ

 

 地球の創造者から、これだけきついお叱りを受けたわけだから、日本の社会は変わると期待していました。

 <COVID-19>

 いくつかの部分では、そうした社会の変化が見られたと思います。

 テレワークの普及によって、どうしても出社しなくてはならない通勤者を除けば、満員電車がうんと減ると思っていました。然しながら、緊急事態宣言が解除されたとたん、ほとんど元どおりになったと聞いています。マスクをして黙っていれば、満員電車内でもコロナの感染はないとおっしゃる先生方もいらっしゃるようですが、基本的には間違っていると思います。

 <過密出勤:日本経済新聞>

 山の中に一人で住んでいたらば、新型コロナにかかることは決してありません。地方の小都市で生活していたらばどうでしょう。今の東京に比べて、感染率が低いのは当たり前です。ですから 無理をして会社に出かけるという行為を、新しい世界では極限まで減らすことが大切だと思っています。実際に在宅勤務を基本と決めた大な会社もいくつかあります。例えば、富士通だとか日立さん、ツイッターなどは、積極的に在宅勤務を勧めていらっしゃるようです。しかしながら、これは依然、少数派のようです。

<Work at Home:By Robert Stinnett Creative Commons 2.0> 

 Work at Homeは、いくつかの面で利点があると思います。 最大のメリットは、交通機関の混雑の回避です。そして、無駄にしていた往復の通勤時間のカットです。更には、生産性を損なっている長い会議がなくなる事を期待しています。テレワークでは、会議の長さが短くなったようです。あのスティーブ・ジョブズも、意味のない長い会議は怒って、机をひっぱたいたという逸話があるようです。

 テレワーク阻害要因は、日本の古い伝統、印鑑の存在です。社会が必要だと、紙とハンコの文化を残しているということが、大きな原因のようです。しかし、今はネットでもサインすることができるようになり、仕事のやり方を変えれば、必ずしもハンコに頼ることはいらなくなるはずです。重要なのは 会社の経営者、会社の幹部が、いかに自分たちの仕事のやり方を スマートに改革するかということだと思います

 <電子サイン by Adobe>

 もちろんフェイス・トゥ・フェイスのメリットはあると思います。例えば、ブレーン・ストーミング等、複数の人間が顔を合わせて、瞬時の相互作用で新しいアイデアを出すためには必要な行為だと思います。週に何日かは出社して、脳をフルに使い合うということは必要かもしれません。しかし、それは仕事量の中では決して多くないと思います。

 ということで、テレワークで大きなメリットを得たかというと、日本ではそれが現実に成っていないと考えます。ヨーロッパやアメリカでは、テレワークが基本になって、対面しての仕事は本当に例外的な仕事のやり方だと考えているようです。

 今一度、仕事のやり方を考えてみたらどうかと思います。

 方や、東京脱出という物理的なテレワークの環境を作り出している人たちもいるようです。東京に電車で1時間ぐらいで通える距離であれば、家賃も安いし、コロナの感染率も低いし、広いうちに住めるし、自然も近いし、物価も安いかもしれません。家族との豊かな時間が持てると思います。

 <東京脱出 日本経済新聞>

 こうしたメリットに、もっとたくさんの人が着目して、実行すればいいのになぁと思っています。そういう方向に、東京一極集中の問題解決のためにも、社会を変えていくことは可能だ思います。結果として、東京のオフイスの必要面積は、三分の一位に減少するだろうとの試算もあるようです。

 基本には、石化燃料を使っていることが、全ての地球のシステムに悪影響をあたえているということを、Great Accelerationを勉強するとよく分かってきました。

 <CO2排出量>

 ヨーロッパでは今、自転車が売れに売れています。それは、電車や、トラムや、バスや、その他の交通機関を利用しながら、ソーシアル・ディスタンシングを確保しようとすると、乗れる人数が減って、採算が取れなくて、運営会社も減便を考えようと考えています。そうした環境では、自力で移動できる電動自転車が非常に重要なオルタナティブとなってきているようです。

<自転車 by Corriere della Sera>

 そうすると何が起きるのか。おそらく電車の車両や、飛行機の機数などが、整理されて減ることになって、本当に必要なレベルに落ち着くのではないかと思います。そうした企業での従業員も余ってきて、現にユナイテッドで六千人、エールフランスでも五千人、アメリカン航空では2万5千人というようなサイズで人員カットが行われようとしています。

 日本でも、JALやANAでも、従業員を持て余し、他社の仕事に振り向けるということで、何とかマネージしようとしています。近い将来、飛行機の需要は、もっともっと下がると思われます。そうすれば、いらない飛行機が、駐機場に並ぶ姿はなくなると思います。航空機のメーカー、ボーイング社は経営的には非常に苦しくなり、人員削減が行われようとしています。

 <飛行機で満杯の駐機場:スペイン>

 コロナ対策そのものについても、思ったような展開はありませんでした。最初は厚生労働大臣が現れて、国立感染症研究所の代弁をやっていましたが、その後、経済担当大臣の西村さんがなぜか現れて、経済と安全のバランスを取るという非常に難しい仕事を始めました。残念ながら、そこにたくさんの叡智を集めるということは行われていません。 私はNSC( 国家安全保障会議 )の展開を予想していたのですが、全くこうした動きはありませんでした。

 日本の官僚は縦割りで、自分の所管外のことについては、協力も配慮もしないのが当たり前で、ワンチームなどはとても出来るようには見えないと思います。やはり、国のリーダーシップのもとに、単に組織上の格好をととのえるのではなく、ある特定の人に責任を与え、24時間、コロナ問題を考え、相談し、中央官庁を束ねて、ワンチームとして、コロナに対応して行くということが、実行されるべきだと思っています。

 <ゆがんだ日本:カルト図>

 今は、地方自治体に丸投げです。全て丸投げです。東京都が最大の被害者といえましょう。東京都には、関東圏全体を運営していく権限も、責任も、金もありません。関東圏の住人、すべてが被害者なのです。たとえばPCR検査について、安倍さんは1日2万人の可能性を明言しましたが、現実は今でも6千人くらいで、時に一万人くらい状況です。これはなぜか? やはり横断的に重要官僚を大束ね、みんなが一つの方向に動くというグループワークができていないということの証左でもあります。

 一つ、個人的な関心がありました。それは「XYZ48」、「ABC46」などと呼ばれる、多人数でステージにたち、踊り、跳ね、歌い、オタク道を開いたグループの対応です。あの3蜜の状況を見れば、今のパフォーマンスの仕方では、コロナに対抗することはできないのは明らかです。どうするのかな?

 私の提案した5月連休を廃止するということに関しては、誰も議論をしていないようです。日本全体のエネルギーの消費を、一年を通して平均化し、今のようなピーク対応のインフラ確保を廃止するのは、大きな進展だと僕は思っていますが…。

 <ピークの渋滞>

 今後、どんな変化が起こるのかを見ていこうと思います。


犬の遊び心を考える

2020-07-12 | エッセイ

 先日、アメリカン・ケンネル・クラブ(A.K.C.)のコラムを読んでいたら、面白い発見があった。簡単に僕の理解した(解釈した)内容を書いてみると、次のようになる。

 

<Facebook “Do Dogs Have a Sense of Humor”>

 (英語の原本は、参照を読んでください)

 カリフォルニア大学デービス校の動物行動学者によると、遊び心の犬種ランキングは次のようになったようです。順位も点数がついていないので、リストの順番によれば、次のようになっています。

もっとも遊び好きの犬種

  ・アイリッシュ・セッター

<Photo>

 ・イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

<Photo>

 ・ミニチュア・シュナウザー

<Photo>

 ・ケアン・テリア

 ・エアデール・テリア

 ・スタンダード・プードル

 ・シェットランド・シープドッグ

 ・ゴールデン・リトリバー

 ・オーストラリアン・シェパード

 ・ミニチュア・プードル

 ・ジャーマン・ショートヘアード・ポインター

 

  犬は、元々は狼なので、群れで暮らします。こうした集団の中では、群れを率いるアルファと呼ばれる一匹の犬が頭となります。この集団に属するとすれば、犬は、頭となるつまりアルファの機嫌をとる必要があります。そこで、メンバーになる犬は、頭の犬、アルファを喜ばせる必要があります。

 食べ物は潤沢ではありませんでしたから、当然激しい、厳しい生存競争のもとに置かれるわけです。こうした生存競争の下では、アルファの注意を引くことが重要です。ですから群れの中では、アルファとのコミュニケーションがとても大切だということです。

 ではアルファが人間となった場合、当然のことながら、飼い主の喜ぶこと、してもらいたいことをして、それによる報酬を受けるために学習したと思われます。パック・リーダーとしての主人が笑って、撫でてくれれば大成功です。

 犬は長い年月、人間と暮らし、試行錯誤の結果、主人から好ましい反応を得たということです。 犬はユーモアのセンスを、遊びという形で表現しているのだと思われます。これは必ずしも主人だけではなく、他の人間にもそういう傾向があります。

 では犬にはどんなユーモア、遊びの心があるのでしょうか。

 一番明確に分かるのは、犬が笑うということです。目が笑う、すなわちドッグ・ラフと呼ばれますが、人間と同じように笑ってみせます。あの顔つき目つきは偶然ではなく、犬自体が本当に自分で笑っているのです。鼻にしわを寄せることまでやります。

<笑う犬>

 時には遊ぼうよと犬の方から仕掛けてくることがあります。後ろ足腰を持ち上げ、逆に前足は伏せの形をして飼い主を見つめます。この這いつくばった形をバウとよびます。

<バウ:遊ぼうよ!>

 犬は、時には発声のトーンを変えて、喜びを表現します。 尻尾をぐるぐる振り回しながら駆け寄ってくる、抱きついてくる、しつこく絡まる、常に主人と一緒にいたいと行動する。取ってこいと言われて、フリスビーを投げてもらったら、持って帰ってきて、主人に喜んでもらっているのです。基本的には、犬は人を笑わせる天性を持つ動物だと言われています。

 僕も3匹のミニチュア・シュナウザーを、40年ほど飼い続けた経験があります。一度シュナウザーの魅力と魔力にはまると、そこから抜け出すことはできず、そのシュナウザーが天国に行っても、新しい犬種を飼うということは難しくなりました。それは彼らの作戦に、人間が乗せられているからに違いありません。いや、僕という人間が…。

 最近の研究でさらにわかったことは犬の目です。犬の目を覗き込んでいると、人間はいつのまにか幸せな感情を持つことが起きます。これはオキシトシンとか、エンドルフィンという幸福ホルモンを人間は自分で自分のために出して、幸せな気持ちになるという魔法までワンは手に入れました。

<目力>

 もうこうなるといくら魅力的でも、ポインターとかボーダーコリーとか、他の犬種に乗り換えることは難しくなます。彼、シュナウザーの作戦に、僕が乗っけられたという結果です。

<チェルト君>

 シュナウザーはとても頭が良くて、人間の言葉をほとんど理解しています。知らないフリをしていますが、本当は夫婦げんかとか、兄弟喧嘩なども、すべて分かっているのだと思います。例えば、夫婦間で争いが始まると、スッと間に入って、二人の状況を丸い形に変えてくれることを何度も経験しました。 ありがとう、シュナ。

 

僕んちのシュナの歴史を紹介します

一頭目:アンナ(A)、20歳ちょい前まで生きました。 

二代目:べー(B)、14歳 

三代目:チェルト(C)、癌で9歳。

四代目:ドクター(D)、かみさんの実家のシュナ :写真ナシ

五代目:エマ(E)、娘のうちのシュナ 今も甘えん坊で生きています。

 もう僕は、元気な犬を喜ばせる体力はなくなったので、他のシュナに会うと、必ず挨拶して、可能であったら、撫でさせてもらっています。ある種のストーカーでしょうか。

 

参照

“Do Dogs Have a Sense of Humor?”By Jan Reisen (Mar 27, 2020)

https://www.psychologytoday.com/intl/blog/canine-corner/201512/do-dogs-have-sense-humor

“なぜ犬は人の心を癒やすのか?” By NHK

https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20190109/keyword.html


地球が壊れていく

2020-06-28 | エッセイ

 COVID-19と人類との関係をみていたら、俄然、地球の状態を知りたいと思った。従来から異常気象、氷河の融解、海水温の上昇、島嶼国の水没懸念、アマゾン川流域の乱開発、南極の氷の融解、オゾンホールの拡大などは気に留めていた。

<エコノミストの寓話の僕の受け止め方>

 英国のエコノミストが風刺画に描いた絵と違って、コロナは人間への挑戦だと思うようになった。そのアラームを出しているのは誰なのか? それはよくわからない。僕が、スーパーパワーと呼んでいる彼は、宇宙を作り、地球を作り、地球の何十億年の変化に関わった当事者、創造者だと思っている。

 いろいろなキーワードが気になったので、読んでみることにした 例えば 「人新世(アントロポセン)とは何か」などから始まった。

 

 現在は、人類中心の世界つまり、アントロポセンの時代に位置づけられている。特に1950年以降 「グレートアクセレーション」が顕著になり、人類の活動が、地球そのもの、及び地球の全ての生物(生き物)に与える影響は大きいことが明らかになる。地質学・地層学的に見て、人類が地球の存続に強い影響を与えていることは確実。たかが人間なのだが、地球にとっては厄介な動物のだ。

 

 1950年以降の人間の活動が地球に異常をもたらしたことは、データとして非常に明白だった。人類がこの事態を認識して、この傾向をいかにして遅らせるか、もしくは昔のレベルに戻すか、ないしは現状維持的な平衡をたもって、地球と共存していくかという命題だと考えた。

<グレートアクセラレーション:全体像>

 

「グレート・アクセラレーション」(Great Acceleration)による、地球に対する大変化を見ると、これは誰もが想像できるように、20世紀後半からの人間活動の状態、爆発的な人口状態の当然の結果と考えられる。

 関連するデータを 探してみると IGBP:地球圏・生物圏国際協同研究計画(International Geosphere-Biosphere Program)が明らかなデータを提示していた。

 人間は、地球環境のすべて、海とその沿岸、大気、土地に大きな影響を与える存在として証明された。端的なインデックスの、二酸化炭素濃度は自然の状態に対し、1000倍のスピードで増えている 。

 化石燃料の使用→二酸化炭素→地表温度→海水の氷の状況→海面上昇→気候という連鎖もって現れている。さらに、窒素酸化物、硫黄酸化物を排出すると知られている。

 現象としては、大気循環、海洋循環、気候、炭素循環、窒素循環、水循環などの循環への変化、海氷の変化、海面の変化、更には生物多様性、汚染、健康、海の資源などに影響を与えている。メタンガスの濃度、オゾン濃度、温度、海洋の酸性度、海の資源や熱帯林の減少といったかたちで、地球そのものに大きなインパクトを与えていること確認できた。

 人間が全地球の環境に責任を負うという自覚がこれまではあまりなかったのではないか。大反省だ。ちょっと遅すぎたかもしれないが。

 データをグラフで見てみよう。

<都市人口>

<エネルギー使用量>

<水の使用量>

<海外旅行>

<二酸化炭素排出量>

<メタン排出量>

<地表温度>

<成層圏のオゾン量>

 これでは、本当に地球が壊れてしまう。生活を変えるのは今が最後のチャンスかもしれない。

 ちなみに、アメリカの進化生物学者ジャレド・ダイアモンド教授は、こんなことを言っている。“コロナのほかに、人類が絶滅する可能性をはらむ危機は、他に4つもある。1. 核戦争、2. 気候変動、3. 資源の枯渇(魚、森林、きれいな水など)4. 世界の不平等だ”。

 怖いのは、“温暖化では即死しない、が盲点”だとか。日本で言う、「茹でガエル」の状態なのだと思う、人類は。

 皆でブレーキをかけるしかない。グレタさんが語り始めたように、この問題の当事者は、申し訳ないが、今の若者なのだ。お年寄りが語っても、変革のためのエネルギーが足りない。若い人たちが現状を知って、今後、地域、国、地球への積極的な干渉を行っていくしかない状態まで、今の大人たちは地球を損なってきている。GDPの増加が、最大の目標であった世界は、もう生き延びられないのだ。

<GDP>

 若い英知で急ごう、生活の基本の変更を!

 

 逆説的だが、COVID-19によって、地球のCO2の排出量は、劇的に減ったという証左もある。やれば、やれるということなのだ。

<CO2の排出量はコロナで減った>

 

 

参照:データは、下記サイトよりお借りしました。

IGBP: http://www.igbp.net/globalchange/greatacceleration.4.1b8ae20512db692f2a680001630.html

               License: CC Attribution-NonCommercial-ShareAlike License

新たな地質年代、人新世(アントロポセン):http://10plus1.jp/monthly/2017/01/issue-09.php


クラプトンを聴く

2020-06-14 | エッセイ

 本当に久しぶりにテレビを集中して見た。1時間半もテレビを見続けることは、ほとんどない。番組はエリック・クラプトンの1時半間半のライブだった。

<クラプトンのライブ・ビデオ>

 終わって気が付いたら、珍しく興奮している自分がいた。幸せな時間だったのだ。

 みんなも知っているように、彼は1945年生まれのイギリスのロックシンガーだが、自分で作詞作曲をしているタレントだ。僕より3歳若い74歳くらいだけれど、非常に精力的に活動してるようだ。今回は20回目の日本公演だと言う。しかも武道館でだ。

 聴いててすごく感じた事は、ジャズの影響を受けているなということ、この人のバンドには黒人のボーカルが絶対に必要なことなどだった。もちろん彼のギターのテクニックは素晴らしく、圧倒的で再度、惚れてしまった。

 僕がクラプトンに出会ったのは、彼の最盛の頃、1970年代。その時、まだこの世に生まれてなかった新しいファンも、このライブに来ていただろうと思う。彼らにとっても、クラプトンの曲は、彼らの心に訴えるものがあったのだと思う。熱狂的に応援をしている若者もいた。いい音楽を聴くと、耳が、心が柔らかく、温かくなってくる。

<ギターを弾くクラプトン>

 ジャズのセッションのようにアドリブも入って、ピアノやドラムスが、自分のパートを自由に、しかし全体を考えながら弾いていて、素晴らしいと思った。バンドの中心はやはりドラムス。そのドラムス担当が話していたけれど、今回クラプトンのバックをやると決まった時、クリプトンの全盛期のオリジナルの演奏を学ぶため、当時の演奏者に音を聞かせてもらって勉強したようだ。プロの魂を見た気がした。本当にバンドでは、ドラムスは非常に大切なパートだと思う。

 クリプトンが話していた、同じ曲でも、同じ演奏は2つと無いと言う言葉に、納得してしまった。確かに楽譜は1つしかないけど、その曲を、今、感じて、今の自分が、今の感覚で演奏するわけだから、彼が言っていたように、同じ曲でも2つと同じ演奏はありえない。これは真実だと思う。

 これは単にクリプトンのジャンルだけではなく、ピアノでも、オーケストラなどクラシックを含めて、他の音楽でも同じことが言えるのだと思う。たとえ同じ人が演奏していても、その演奏は一回しかないのだ。だからライブは、エディットされた商品として録音されたのとは違って、一回コッキリの生の音楽なのだと思った。確かに、生の演奏は一回コッキリなのだ。逆に、その瞬間の一回性を求めて、皆がライブに行くのだろう。

 今回の話でもう一つ良かった事は、日本の有働音楽事務所と、彼が長い付き合いをしていると言うことだ。これなくしてはこの33年間もの日本公演は成り立たなかったと思う。こういうのを「入れ込んでいる」というのだろうなと思う。

 彼らが移動するには、楽器の扱いの大変さもあり、必ずプライベート・ジェットでの移動という。彼ら、バンドのメンバーは常にクリプトンとともに、ほかのメンバーとともに24時間を過ごしているだという側面も知ることができた。プライベート・ジェットの利用の必要性も知った。

 話は変わるが、クラプトンの英語は、僕にとっては米語よりもはるかにわかりやすい。それはイギリスの英語だからだ。僕の年代に英語を勉強した人間にとっては、やはりイギリスの英語のほうが分かりやすいと思う。

 クラプトンの歌っているのを、自分で作詞の言葉も聞き取れる。楽しくなる。やはり音楽は、人種を超えて共通の世なのだなぁと思った。

<ヴルシュトとサワークラウト、ベイクドポテト付き> 

 こんなに興奮した時間を過ごしたその夜は、夕食は久しぶりのヴルシュトとサワークラウト、ベイクドポテト添えのドイツ料理(?)だった。ワイン付の素晴らしい夕食となった。

 素晴らしい音楽と、おいしい食べ物の2つ合わさって、素晴らしい3時間を楽しむことができたのは、やはりクラプトンのおかげだと言える。

<1970‘sの、クラプトンのCD>

 好きな曲と言うとWonderful Tonightとか、Tears in Heavenとか、Over the Rainbowなどが好きだ。歌詞を調べて、さらに読んでみようと思う。

 ありがとう、エリック!


COVID-19との共存

2020-05-31 | エッセイ

 このコロナ騒ぎがイタリアでピークに達したころ、こんな記事を見つけた。中身は、「1962年に想像された2021年のミラノ」の姿だった。新聞はコリエーレ・デラ・セーラというミラノの新聞だ。

<2021年のミラノの姿:Corriere della Sera より借用>

 どういう経緯で、こんな将来のミラノを想像したのかは明らかではないが、今のパンデミックの時代を、いかにも暗示するようで、記録に残しておいた。

 

 新型コロナが人間の生活に与える影響は、非常に大きなものになるだろう。「三蜜」と表されているが、その中身は、密接、密閉、そして密集だ。

 この中で一番厄介なものは、 人間社会そのものを現す代表的な現象、人と人との集まり、つまり「密集」の問題だと思う。なぜなら人間は社会的存在だから、集団の中に、人の集まりの中に存在し、自分自身を見出して行くということが本質的な行動で、性(さが)であると言えよう。

<ソシアル・ディスタンシング(ソシアル・ディスタンスは和製英語)>

 密集を避けるために、今までの人間生活の基本を変更するいう必要が出てくる。これは難しい問題だ。簡単に生活を変えることが出ない。

 

 いくつか挙げてみると オフィス・レイアウト。これは 人間が集まって 共に仕事をし、議論をし、共同作業で一つの結果を作り出すという場所でもある。そのオフィスのレイアウトを、新型コロナの感染を避けながら、つまり個人を守りながら、達成することは非常に難しい命題だと思う。下手をすると、バラバラで仕事にならないケースもあるかもしれない。例えば、テレワークでは真のブレーンストーミングは不可能だと思う。お互いの間の瞬時のインターラクションが必要だと思うからだ。ボディランゲッジは大きな意味を持っている。

 

<エレベーター>

 身近な問題で考えると、高層マンションのエレベーターの使用は、どうなっていくのだろう。人とのコンタクトは密集状態であり、そして密封状態でもある代表的な危険な環境であると言えるだろう。 解決の方法は存在しないのではないかとさえ思う。エレベーターを指で操作するということを放棄して、足でペダル式に行き先を決め、ドアの開閉をし、エレベーターを操ることを足の先でペダルを操って処理するというアイデアが、もう現実に実用化されているところもある 。

<足で操作するエレベーター>

 しかし高層マンションのエレベーターは、一番の密集の状況すなわち、ソシアル・ディスタンシングの2メートルを確保することは、現実的には、そのエレベーターに乗り込む人を少なくする必要が生じてくる。でなければ密集状態で、コロナを簡単に伝播してしまう環境になる。月島や豊洲など、新しく東京湾岸の埋立地に作った高層マンションは、皆の憧れだったけれども、これからは恐らく価値は下落の一途をたどるだろう。 

 実はこの問題はコロナ以前に水没でエレベーターが動くなくなり、水が使えなくなった時に、武蔵小杉で体験済みだが、その問題をさらに今回のコロナは、難しい問題に変えていってると思う。20人乗りのエレベーターだとして、2mのソシアル・ディスタンシングを取って乗るとすれば、常識的に言うと10名は乗れないだろう。その時、住民はどうするのだろう?

 

<オーケストラ :日本オーケストラ連盟HPより借用)

 オーケストラのコンサートを考えると、客席のレイアウトも問題だけれど、それより一番問題なのはオーケストラのレイアウトだろうと思う 指揮者が必要だし 第一ヴァイオリンは第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリンはそのグループ、チェロもコントラバスも、そのグループは固まっていることを想定して、指揮者は棒を振る。管楽器群でも同じことが言えると思う。じゃあ、それを2m間隔で散らかしたらどうなるか。果たして50人、ー編成オーケストラを正しくコントロール出来る指揮者はいないだろうと思う。交響曲は人間に古くから与えられた大きな楽しみであり、オーケストラの演奏会を開くことができないとすれば、こんなに悲しい問題はないと思う。

  それ以外にも、寄席だとか劇場の客席レイアウト、相撲の桟敷レイアウトなどを考えると、ことは簡単ではない。いいアイデアは生まれてこない。

 通勤の満員電車は少し、ましになると思う。同じ時間に、すべての社員が、同じ会社の、同じ場所に集まる必要は無くなるだろうから。でも、朝の電車や、帰宅時の電車は混むだろう。ソシアル・ディスタンシングは守れなくなる。コロナは、静かにはい寄ってくる。日本では、この部分の議論が浅いようだ。

<電車の座席の表示:イタリア、コリエーレ・デラ・セーラより借用>

 バス通勤、通学も同じ問題だ。ミラノでは、チャリが大売れになっている。市も、車道を削って、チャリ専用レーンをすでに作り出している。地下鉄や、バス、トラムの利用者が代替として使うことを考えているからだ。

<車線を減らして、チャリ専用レーン:コリエーレ・デラ・セーラより借用>

 

 スポーツに観戦はどうするか。野球、サッカー、ラグビー、アメフット、バスケ、みんな同じ問題を解かねばならない。

 人の興味は、食べることにもある。ではレストランはどうするのか?やはり、一緒の食事をしたい人と食べたいのは当たり前。少々、リスクかもしれないが…。ロイター通信は、こんな例を報じている。

<隔離されたグラスハウス・レストラン>

 

<サービスする人はリスクを冒せないので、フェイスシールド>

 

 コロナは、このままででは決して終わらない。コロナとの共存の仕方を考えなくていかないとならないのは僕たちの方だ。

 コロナの後ろには、人間を凝らしめるために、激しい気候変動が出番を待ち構えていると英国のエコノミストは予想している。恐ろしや!

<激しい異常気象が待ち構えている:エコノミストのTwitter>