ニューヨーク州以外の運転歴だと、場所はいくつかのまだら模様に散らばっている。
・フロリダのマイアミからキーウエスト: 片道260km
快適な海の上のハイウエイ。アメリカのキーウエストから始まる1号線。運転していると、大西洋とメキシコ湾が左右に開けて、車の窓の高さから見ると海しか見えないから、水面を走っているような錯覚を持つ。海の上を飛んでいる感じだ。
ヘミングウエイの愛したキーウエスト。キーとはサンゴ礁の小島のこと。200㎞に点在する島の上をすっ飛んでいく。ヘミングウエイの棲家のあとは、猫屋敷。みんなにかわいがられて、幸せそうだった。
・コロラド州の旅:約1000km
I社の仲間で、コロラド州のボルダーの出身の優秀なシステムエンジニアと3か月間、一緒にシステムデザインの仕事やったことがある。彼が、ボルダーをこよなく愛していて、あんなすばらしいところはないと僕に吹き込んだ。それ以来、コロラドは僕の憧れの地だった。
<この写真は、flickr からBo Insognaさんの Boulderをお借りしました>
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数年前、コロラド州を旅することが実現。デンバー→ジャンクション→アスペン→パイクスピーク→コロラドスプリングス→ボルダー→デンバー。
パイクスピークは4000m超え。ハイスピードクライムレースでも知られている。ボルダーは、日本のランナーたちの高地トレーニングンも使われて、日本でもなじみの名前だろう。確かに美しい町だった。しかし、たった3分間の駐車違反で20ドル取られた悔しい町でもある。お気を付け下さい。
・カリフォルニア・ネヴァダ州のタホ湖周辺:500km
第二の仕事の始まりに、決定的な力をくれたTAのインターナショナルワークショップで3週間を過ごした所。カリフォルニアとネバダにまたがる美しい湖。
タホ湖→カーソンシティ→レノの往復を二回。カーソンシティは砂漠のなかの温泉。温水プールをつかってTAのフィールドワークが行われた。
<カーソンシティの温泉プール>
タホ湖から3000m超えのシェラネヴァダ山脈の山の中。森の温泉でフィールドワーク。フォードのボロ車を転がした。ネバダでは、アクセルといくら踏み込んでいても、まったく風景が変わらない。
・カリフォルニア州シリコンバレーとカーメルの旅:600km
I社のサンノゼには何度か行った。怖かったのは、サンフランシスコ空港からの夜中のインターステート101号のドライブ。カーナビなんかない頃で、大雨の中、道を探しながらの運転で、冷汗びっしょり。
サンフランシスコの町を走り、ケーブルカーに道を譲りながら郊外へ。憧れのモントレーとカーメルを訪れた。ペブルビーチの美しいグリーン、ラッコの泳ぐ巨大なケルプの海の森。17 Miles Drive のドライブ、素朴なカーメル。忘れられない。
<モントレーのシュナウ>
アメリカのインターステートハイウエイの怖い所は、本線から出る「出口」が、本線に入る「入口」のすぐ先にあること。出る車と入る車が、同じ車線を同時に走る。入る車はアクセルをふかして、スピードを上げている。一方、出る車は同じレーンで出るために減速している。出口が先ではありません。ご注意!
I社さんのおかげで、アメリカのいろんなところに旅をさせてもらった。
リストアップして見ると、みんなユニークな場所。
Westchester N.Yのホワイトプレーン、スターリングフォーレスト。
Suffern N.J. Rochester M.S. Lexington K.Y. Raleigh N.C.
Austin TX. Boca Raton FL San Jose CA など。
そう、忘れてはならないところがある。
それはI社のマンハッタンの本社。今回のエッセイを書くために、検索してみたら、ちゃんと元の場所にあった。
<竹林の写真>
Madison Ave. 56th St. にある建物の内部には、アトリームが作られていて、竹林が健在でした。美しい。