僕は「登山」という言葉は使っていない。 ハードなイメージがあるからだ。 僕は「山歩き」と言っている。
学生時代から結構、山歩きをしているが、楽ちんで楽しいものから、三泊四日のきつい山々を歩いたこともある。 思い出す山をいくつか書いてみたい。
標高の低いものから、順に山を並べてみたらこうなった。
1.大楠山 2.箱根・明神ヶ岳 3.碓氷峠見晴台 4.大山( 丹沢山塊)
5.野反湖 6.伯耆大山 7.赤城山 8.那須岳 9.横手山 10. 妙高山
11.後立山連峰:白馬岳、 唐松岳、五竜岳
この他にも、高尾山~景信山 、蔵王・刈田岳などがあるが、今回は思い出深い11の 山歩きを記録に残しておくことにした。
1.大楠山 241m
この山は三浦半島の主峰であるが、あまり知られてないと思う。 京急の「安針塚」から登り始めて2時間 、頂上につく。 ここからの眺めは素晴らしい。 大島が見える。富士山が見える。金時山が見える。天城山が見える。房総半島が見える。結構楽しい場所だ。 帰りは反対側の芦名口まで降りて、京急のバスに乗ることになるなる。 日帰りの山歩きとしては、初心者におすすめだ。山を歩くという実感が湧いてくる。なぜなら車ではいけない場所だからだ。ここには、大学時代のアルバイト先の女の子たちや、大学のクラブの連中を誘って、2回ほど歩いたことがある。特に危険なところはない。
2. 明神ヶ岳 1169 m
この山は隣に箱根大文字が焼かれる明星ケ岳を従えて、箱根の早川の谷を見下ろしている。 ここもハイキングのつもりで気軽に歩ける山である。アルバイト先の人たちとか、大学時代の部の仲間で登ったことがある。小田原から大雄山線の終点から歩き始めて、3時間ぐらいの道だ。 熊笹の中を登りきると、パッと目の前に箱根が開ける。富士山も見える。開放的な山だ。箱根を見下ろしながら、あそこが宮ノ下だなどと話をしていると、気持ちのいい風が吹き抜けて行く。ここも、初心者におすすめの山といえる。危険はない。
- 旧碓氷峠の見晴台 1252m
碓氷峠の見晴台は、当然知られている場所だ。ここからは浅間山、離山、八ヶ岳も見えるが、特に素晴らしいのは、群馬県の岩だらけの妙義山が眼下にはっきり見えることだ。
僕が歩いた道は、アプト式で有名だった登山電車で横川から登り、アプト式は単線だったから、上り下りのすれ違いの為の駅、熊ノ平駅で降りた。駅員さんに尾根への道を教えてもらい、トンネルを歩いて行ったことを記憶している 。そして右側の尾根に直登して、尾根を歩き、旧碓井峠に向かって旧中山道をたどったわけだ。 結構きつい登りで、道も良くは整備をされてない中を、ガサゴソ登っていった。右の谷底には霧積温泉があったはずだ。 妙義山を左に見ながら、尾根道を2時間ほど登って旧碓氷峠に着いた。最近はこのアプト式の線路の跡をハイキングコースとして開放しているので、こんな山道を登る人はいないと思う。
4.丹沢山塊の大山 1252 m
僕が歩いた道はヤビツ峠から、大山までの一時間半ぐらいの上りの道だ。 ヤビツまでは秦野駅からバスが出ている 。帰りは阿夫利神社経由で、ケーブルカーで降りてきた。東海道新幹線に乗るたびに、大山を見て綺麗な山だなと思っている。
5.野反湖 1513m
ここは山とは言えないが、人知れず静かに僕を待ってくれているロックフィルダムの湖だ。 女友達との思い出の地で、ここには計3回もやってきたことになる。野反湖まで登ってしまうと、新潟へ続く山脈が見えるだけだが、途中に左手に志賀高原の横手山が見える。いつだったか一人で5月に来た時には、まだ雪がダムの堰堤を埋めていて、目的のキャンプ場にはたどり着けなかった。 夏にしか、客は来ないところだ。静か。
6.大山(鳥取)1709m
<米子からの大山>
僕のルーツは岡山県の蒜山なので、東京から飛行機で米子まで飛び、レンタカーで米子道を走って、蒜山 IC 経由で上徳山訪ねることにしている。
<南壁 夏 冬 蒜山の亀さん田舎暮らしよりお借りしました>
大山は大山寺までしか行ったことはないが、ここで語りたいのは、大山が米子から見る山容と全く異なる、大山南壁を知ってもらいたい為だ。 米子から見えるのは、伯耆富士と呼ばれるように、富士山そっくりのおとなしい山に見えるが、南の方から見ると、想像できないくらい険しい山の肌が見える。これは大山のふもとの道を走っている時に見つけたもので、あまり知られていない山容なので紹介したかった。
7.赤城山 1826m
この山も、大学の連中と二回ほど行ったことがある。一回目は夏。山頂には 早くも赤とんぼが飛んでいて、秋が近いと山が教えてくれた。大学1年の頃、その頃付き合っていた女の子と一緒だった。もう一度は真冬に赤城大沼にワカサギ釣りに行ったこともある。 テントを張ってコンロを跨いでいても寒くて逃げ出したこともある。なぜ、赤とんぼは山頂に集まるのだろうと、不思議な思いを今も残している。
8.那須山 1915m
ここには会社の連中と一度。そして個人的に2度程登っている。もちろんケーブルカーを使ったから、歩く距離はほんの少しだった。 会社の連中とは、湯本温泉のホテルが貸貸し切り状態だったので、水中騎馬戦をやったりと馬鹿なことしたことを思い出す。那須の斜面は、相鉄が別荘地と売り出したが、あまり芳しくなかったようだ。 その理由は、結構、湿度が高いのだ。 だから高原とは呼べなかったのだろう。
9.横手山 2307m
最初は、始めてスキーを履いて三日目に、先輩に連れられて無謀に山頂までもロープウェイで登った。下りはスキーで降りてきた。 初心者だから、きっとボーゲンで降りてきたんだと思う。途中で片方のスキーを 流して、先輩に追っかけてもらった。 幸い誰かにぶつかって、ケガをさせるということはなかった。 でもやはり無謀な横手山だったと今でも思う。もう一度は夏。女友達とやはりロープウェイで山頂まで登った。 そこで見たのは日本の山ではなかなか見られない、レストランとパン屋さんが店開きをしていたことだ。 ヨーロッパの山では、山頂に立派なレストランや店があるが、日本では、ここでしか見たことはない。 聞くところによると、今もパン屋さんは営業しているようだ。頑張って欲しいと思っている。
山歩き その2(妙高山~)に続く。
P.S.
ヨーロッパ・アルプスの足跡は「足で立ったことのあるアルプスの山」
https://blog.goo.ne.jp/certot/e/b2039ec610d3db1d110558c192adae96
にまとめてある。参考までに。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます