今日で派遣のことは終わりにしたいと思う。 一番心に残ったことを伝えさせて欲 しい。それは何かと言えば、「ことば」のことである。
マレーシアはマレー人(65%)の他、華人(25%)、インド人(7%)多民族国家である。だからこの国で街を歩くと、中華街、ヒンズー街など民族ごとの居住が目立つ。むろんイスラムのモスク、やや道教色の強い仏寺、そしてヒンズー寺院が点在する。人々の暮らしに興味を持った。
派遣のある時、現地の人と結婚して長く在住している姉妹に、多民族の暮らしについて訪ねてみた。すると姉妹は一言、「みな言葉単位で集まっているんです」と答えてくれた。
「ことば」・・・・、なるほど中華系であっても、古くからの華人は植民地だったため英語しか話せない。民族とか宗教とかが様々であっても、普段は言葉によって人は営んでいるのだ。そうなると自然に、言葉によって属する社会が決まってくる。言葉が決め手なのだ。
神は仰せられた。「光があれ。」すると光があった。 (創世記1:3)
言葉で天地万物ができた。人は言葉によって生きる。言葉を大切に使いたい。 (ケパ)