心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

仮称;ツーリスト・マニック症候群

2008-01-03 03:08:53 | 
年が明けて、開発途上国生活、13年目になりました。
さまざまな人々と出会ってきて、「仮称;ツーリスト・マニック症候群」とでも呼べる、周囲の人々にとって、後には当人にも、困った状態像があると考えてきています。

特徴的な状態像は次です;
・やたら大声で喋り捲る
・知らない人に声をかける
・歩き回りたがる
・じっとしていない
・すこし街を歩いただけなのに「この国(街)がわかった」などと言う
・睡眠時間が短い
・その土地の食事をやたら「うまい」とほめる
・その土地で出会う人をやたらほめる
・その土地で自分に世話してくれる人を過大に評価し、時には恋愛感情を持ったりする
・この旅行プランをたて、実行している自分を自慢する
・肯定感に満ち満ちている
・ジャマビュ
・自分の荷物を開け広げる・・・などなど

内田クレペリン検査の「初頭努力」で、説明のつく状態だと思います。
ここでガンバらないで、どうする!・・・みたいな。
新たな環境という、危機と遭遇するかも知れない、不安を惹起する状況に、自分を奮い立たせて、適応を図っている心理機制が背景にあるのだと思います。

この状況で、反対に、「仮称;ツーリストうつ」と呼べる状態になる人もいます。
・感動しない
・デジャビュ(既視感)
・外出したがらない
・怖がる
・日本食を欲しがる
・戻りたがる
・荷物の保管を不安がる
などが特徴です。
新規な事態での不安状態で、それへの自己防衛機制の現れですね。

この両面のバランスが取れている状態が、旅先では適応的な状態だと思います。

この項、論文準備中の構想につき、パクリのなきよう・・・


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