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街の散歩…ひとりあるき

三国の 王をはめたも ひとつ穴…『畫本柳樽』五編

2020年05月30日 | 川柳

三国の
王をはめたも
ひとつ穴

(天竺・大唐・朝廷の)三国の
王をはめたも
ひとつ穴(九尾の狐)


猿猴を
けものなかまで
用心し

(盗人の)猿猴を
けものなかまで
用心し


八月の
十五夜うさぎ
もん日なり

八月の
十五夜うさぎ
紋日(祝事)なり


はつ午の
たぬきつくづく
おもふやう

初午(稲荷神社の祭日)の
狸つくづく
思うやう
(狐ばかりいいなぁ)


いひ櫃へ
ねづミまんまと
しのび入

飯櫃へ
鼠まんまと
忍び入り
※飯櫃とマンマが縁語


ばくの子ハ
芝居のゆめを
くひたがり

獏の子ハ
芝居の夢を
食いたがり


聖人の
御代にハ獏の
きゝんなり

聖人の
御代にハ獏の
飢饉なり
※“聖人に夢なし”


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