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街の散歩…ひとりあるき

35 座頭の坊しごく大事に芋をくひ『畫本柳樽』初編

2024年03月18日 | 川柳

■座頭の坊しごく大事に芋をくひ
 座頭の坊しごく大事に芋を食い
※やっと箸で捕らえた芋だもの

■御勝手はミなかつめいにおよんで居
お勝手は皆渇命に及んで居
※かつめい(渇命):飢えや乾きで命が危うい
 座敷では延々の賑わい、お勝手では皆飢えている

■ぼたもちのすえるにはゝはこまるなり
ぼたもち(牡丹餅):寝ていて牡丹餅
寝ていて何もしないでいる娘に婿みつからず、すえてしまう。

■ほおうそうのいつちおもいにむこをとり
 疱瘡のいっち重いに婿をとり
※ほおそう(疱瘡):身体にひどい痘痕(あばた)を残した

■とまり客きんじよではモウ何のかの
 泊まり客近所ではもう何のかの
※年頃の娘さんのお泊まりで…
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