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街の散歩…ひとりあるき

03-04 浄飯じょうぼん)王 治政に四つの䑓(たかどの=城)築く…『釋迦尊御一代記圖會』巻1

2024年07月15日 | 宗教

第五 蓬莱仙宮より轉輪王玉冠をたてまつる 
第六 汚濊不浄を拂う玉幡同漫蓋飛竜鉾
代七 五天竺山道海道陸野道地図

右七種の宝貝(たから)を譲りたまへば太子敬んで頂戴あり。それより種々の儀
則なりて即位の儀式滞りなく終わりければ、満堂公卿百国の王一斉に淨飯
王を拝賀して、宝位を祝し万歳を唱え悦び勇まずという者なし。頬王、
重ねて曰く、淨飯王已に即位なる上は残りの三太子も小国の王に封ずべし
とて、先ず第二甘露飯太子をば位官伯長の司となし、第三伯露
飯太子を聖道文武の司とし、第四斛飯(こくぼん)太子を白道無為の司と
なしたまい、かつ、封国のしょう命ある、そもそも摩伽陀国より四方の国を四道に
分け、東は東卜道と名づけ、その末また四道にわけて南海道、東陽道、
西陽道、北陽道とこれなり。国の数四十五か国、そのうち十五国を甘露
飯王にたまい、㫋(せん)那羅国を住国と定める。南は南陽道その末三道

に分けてり。青陽道、白陽道、黄陽道、国の数三十五か国、その裡(うち)青陽道
五か国を白飯王にたまい、尸(し)羅摩国を住国定めらる。西は西径道、その
末二道に分けてり。伯斉道、扑𦹥道国の数二十三か国。そのうち伯斉道三
か国を斛飯(こくぼん)太子にたまい、伊裟那国を住国と定めらる。さて北は北陸道その
末二十四道に分けてり南廷北易微子とて山海郊野幾千里という限り
を知らず。これを五郡七條従蘭七戸三滴一島と呼びなせり。それはしばらく
さしおき、三太子も任爵封国ありければ、帝恩を厚く謝しよろこびたまうを
斜めならず、頬王(きょうおう)にも叡慮穏やかにて、饗宴を開き賑はしたまえば諸人大いに
娯楽を究め、酔いを尽くしてのち退散したり。これより頬王仙洞に移住
したまい静かに老いを養いたまいて、ついに宝算八旬にして登霞(とうう)ありけるは尊
かりける御ことなりけり。

浄飯じょうぼん)王 治政に四つの䑓(たかどの=城)築く

浄飯(じょうぼん)王は、万乗の宝位を受けて轉輪王の位を践(ふ)み、天皇、地皇、医療、明道の
政事 掌(たなごころ)に納まりしかば、群臣を朝廷に集えて詔(みことのり)なりけるは、朕 若年不
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