命のカウントダウン(健康余命3605日)

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10月16日発表のインフルエンザ情報

2020-10-18 20:59:50 | インフルエンザ
2日遅れの報告です。
10月16日(第41週)発表の最新インフルエンザ情報です。
全国での報告数は17件 (前シーズン:4421件)
で、相変わらず流行の兆しが見えない状態が続いています。
次回発表は10月23日です。
https://nesid4g.mhlw.go.jp/Byogentai/Pdf/data2j.pdf


昨シーズンは44週まで5,000件未満の報告が続き、45週(11月4日~11月10日)に5,084件となり流行シーズン入りとなりました。(報告をする定点医療機関数が5,000あるので、報告数が5,000件を超えると、定点当たりの報告数が1件を超え、シーズン入りとなります)
その後、46週:9,107件 47週:1,5390件 48週:27,393件と11月中旬になって感染拡大が本格化し、12月いっぱい拡大傾向が続き、1月第2週に90,811件(推定で全国の感染者78万5千人/週)とピークを迎え、その後漸減してゆきました。

今シーズンは、最大でも報告数が1万人/週程度ではないかと、勝手に根拠の薄い予想をしております。(マスクなど感染予防策が行き渡っていることに加えて、南半球で感染拡大が見られなかった事などからの予想です)当たればいいのですけどねぇ。

過ぎたるは・・・・

2020-10-18 12:52:14 | 美味しいもの!
何でも・・・やり過ぎちゃう・・・性格 なのでございます。

今日は、午後から医師会集会があるので・・・・

配偶者は山に一人で登りに行って、置いてけぼりになっちゃいました!!

それで、暇なので・・・・豚の角煮でも作ることにしました。

ま、そのつもりで、昨日から解凍していたのですけどね

5㎏の塊三枚肉、昨夜はまだカチカチでした。(冷凍庫から出して12時間)今朝になったら包丁が入るくらいの固さにはなっていました(シャリシャリですが)

まな板の3倍くらいあるのですよねぇ

切っても切っても でしたが、何とかここまでこぎ着けました!!

この後は、追ってまた!!!

効果が認められたのは、デキサメタゾンのみ

2020-10-18 09:43:17 | 新型コロナウィルス
BBC news より

世界保健機関(WHO)は16日、抗ウイルス薬「レムデシビル」が新型コロナウイルス患者の生存率にほとんど影響を及ぼさないとする研究結果を発表した。 レムデシビルは元々、エボラ出血熱の治療薬として米ギリアド・サイエンシズが開発した。新型コロナウイルスに効果があるとされ、最近ではアメリカのドナルド・トランプ大統領の治療にも使われた。 ギリアドは声明で、WHOの研究はその他の研究と「一貫性がなく」、内容もピアレビュー(査読)を受けていないものだとして、研究結果は認められないとしている。   WHOの臨床試験では、レムデシビルのほか、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」、抗ウイルス薬「インターフェロン」、エイズ治療に使われる「イオピナビル」と「リトナビル」の組み合わせの4つの治療法について効果を調べた。 これらの治療法は全世界30カ国以上の病院500軒で、1万1266人の成人患者に投与された。 その結果、いずれの治療薬も患者の生存率や入院日数に大きな影響を与えないことが明らかになった。ただし、この研究結果はまだ査読を受けていない。 WHOの研究結果は、ギリアドが独自に行った研究とは異なる。約1000人が参加したギリアドの研究では、レムデシビルを投与された患者は、プラセボ(偽薬)を投与された患者よりも回復が5日ほど早かったという。 WHOのソウミャ・スワニナサン博士は、WHOはこの実験結果を受けて「次を見越している」と話した。 「モノクローナル抗体を使った治療法、免疫療法、そしてここ数カ月で開発された抗ウイルス薬などに注目している」 イギリスで様々な治療法の効果を調べる大規模な臨床試験を主導するオックスフォード大学のマーティン・ランドレイ教授は、WHOの研究結果は「重要かつ熟慮に値する」ものだと話した。また、レムデシビルについてはコストや手に入りやすさなどがすでに懸念点になっていると述べた。 ランドレイ教授は、COVID-19には大規模かつ低コストで、平等な治療法が必要だと説明。パンデミックの最悪の事態に備えるためには、WHOが行ったような任意抽出の実験が必要だと話した。 アメリカの食品医薬品局(FDA)は5月にレムデシビルの緊急使用を認可。その後、イギリスなど数カ国でもCOVID-19治療での使用が認められた。 イギリスの集中治療室では、COVID-19患者に廉価のステロイド薬「デキサメタゾン」を投与している。 BBCのジェイムズ・ギャラガー保健・科学担当編集委員は、世界中の科学者が既存の治療薬をかき集めてCOVID-19への効果を試しているが、これまでに効果が認められたのはデキサメタゾンだけだと説明。 また、新しい治療法にも注目が集まっているものの、新しいことは「高価」ということでもあり、誰がその治療を受けられるのかという疑問が出てくると述べた。 (英語記事 Remdesivir 'has little effect' on Covid survival)
(c) BBC News

いろいろな治療薬をWHOが再検討した結果が、薬価がとびぬけて安いデキサメタゾンのみが有効とは、何とも皮肉な結果ですね。

トランプ大統領は・・・・10月2日から5日までの3日間の入院で・・・・
抗ウイルス剤のレムデシビル、抗炎症ステロイドのデキサメタゾン、および感染と戦うために体が作り出すタンパク質を模倣するリジェネロン社の未承認の抗体カクテル療法REGN-COV2と、「現在考える事の出来る効果的な治療を・・・惜しげもなく・・・すべて尽くした」と、言って良いだろう。
上記の薬のほか、トランプには酸素吸入も行われ、亜鉛、ビタミン D、ファモチジン、メラトニンとアスピリンも投与されているとのことである。

WHOは、次に「モノクローナル抗体を使った治療法、免疫療法、そしてここ数カ月で開発された抗ウイルス薬などに注目している」 との事なので、感染と戦うために体が作り出すタンパク質を模倣するリジェネロン社の未承認の抗体カクテル療法REGN-COV2(トランプ大統領に使用した薬剤の中で、デキサメタゾンを除いた中で、最も効果があったのではないか?と、私が感じている薬です)の効果検証も おいおい なされるのでしょう(薬がある程度で回る必要があるので、時間が掛かると思います)

デキサメタゾンのみが有効と言う結果は!!高価な薬が「嫌い」なWHOらしいとも言えますね。デキサメタゾンなら、私の往診カバンに3.3㎎アンプルが1ダースは入っています。終末期の患者さんには多用します。注射薬だけではなく、内服薬、水薬も存在し(座薬、軟膏、目薬もありました!)、乳児から終末期まで、多様な場面で使える薬です。使い方にちょっとしたコツは必要ですが、がん末期で強い倦怠感や食欲不振を訴えておられる患者さんに「使わない」医師が多いのは、もったいないなぁと思う事が良くあります。新型コロナに使う場面には・・・開業医としては、出くわしたくないですけれどね!!
デキサメタゾン(デカドロン)には、注射薬、飲み薬(錠剤、水薬)など、座薬 のほかに塗り薬や目薬などもあります。


レムデシビルのほかに今回効果を検証された、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」、抗ウイルス薬「インターフェロン」、エイズ治療に使われる「イオピナビル」と「リトナビル」は、特殊な薬なので、ヒドロキシクロロキン以外は、見たこともないです。ヒドロキシクロロキンは、インドの奥地に「海外青年協力隊」で赴任される方に、長期処方したことがある程度で、これもなじみのある薬ではないです。

ちなみにデカドロン注射3.3㎎は¥171 デカドロン錠4㎎ ¥81.9
レムデジビル100㎎注」約4万円 1クールの治療:5日で6V使用するので約25万円だそうです。