命のカウントダウン(健康余命3605日)

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不動窟鍾乳洞

2020-10-07 01:46:56 | 夫婦でトレッキング
大台ケ原の帰りに寄ったのは、不動窟鍾乳洞でした。

http://small-life.com/archives/09/07/1219.php

http://www1.plala.or.jp/CUE/cave_fudoukutu.html

1300年ほど前に当時(飛鳥時代)の呪術者(魔法使いですな) 役行者(えんのぎょうじゃ)によって発見されたそうです。近畿地方には、役行者によって開かれた修験道の霊場が数多くありますが、特に奈良県中南部には多くあって、葛城山、金剛山、吉野山、大台ケ原周辺で山をガイドしてもらうと、役行者の名前を聞かないことは無い位です。

不動窟鍾乳洞、現在では、崖の中腹にある不動窟鍾乳洞の入り口まで、約300m129段の(工事現場みたいな)階段が整備されているが、それが無かったら、入り口に辿り着くだけでも、相当な難行苦行だったに違いない。
洞窟の中は、ところどころ裸電球に照らされた、つるつる滑る濡れた石灰石やチャートの奥行約140mのあなぐらです。

石灰石、チャートは、サンゴや放散虫などの死骸がもとになって出来た、どちらも海中由来の岩石です。もちろん、海抜下で出来たもの。それが現在、海の無い奈良県の山の中にあります。

 今では暗いけれど照明がついているし、滑りやすい坂には、床にあたる面が階段状に削ったり盛ったり最小限の手入れはしてありますし、危ない場所にはチェーンの持ち手も増設してあります。

電球が切れているところもありましたが、それもご愛敬程度。洞窟の奥は、狭くて低く、かがんで人一人が何とか通れるところがあって、混雑してくると渋滞するとのこと。お互いが上手く譲り合わないと先に進むことも戻ることも出来ないこともある様だ。
狭いところでは、写真を撮る余裕がありませんでした。上記2つの記事を参考にしてください。


洞窟の地下を流れる急流(不動の滝)が圧巻でした。
奥の方は水面の上に鉄板の床が作ってあって、その上を歩くのですが、天井が低くて、深くしゃがまないと、大人は通ることが出来ません。降雨後、水面が上昇して、水没して到達できなくなることもあるそうです。

洞窟自体は鍾乳洞という名で期待するような鍾乳石とか石筍はほとんど見られません。壁を覆うフローストーンは所々で見られます。水量豊富な鍾乳洞・・・出来て、まだ歴史の浅い鍾乳洞らしいです。水量が減ってくると、鍾乳石や石筍が発達するようです。
石灰石に交じって、チャートの部分も多く、チャートの部分から2億5千万年前中生代の岩石であると同定されているようです。(岩石が出来た時期と、鍾乳洞が出来た時期は、大きくずれるでしょうが・・・)
いずれにしても、¥500の入場料で結構楽しめました。戻って来て、入れてもらった湧き水もとても美味しかったです。(入退場の時に通り抜ける喫茶店、名前がホラあな)