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なんとも悲しい話だ・・・。

2008年10月29日 | Weblog
【妊婦死亡】別れの間際、わが子胸に 夫が医師らの配慮に感謝【妊婦死亡】別れの間際、わが子胸に 夫が医師らの配慮に感謝
10月27日23時48分配信 産経新聞


 「(医療を)変えたのは母さんだよ」とわが子に伝えたい-。東京都立墨東病院を含む8病院に受け入れを断られた妊婦(36)が死亡した問題。27日に会見した妊婦の夫(36)は、時に言葉を詰まらせ、妻の死を無駄にせぬよう医療の改善を祈り懸命に語り続けた。

 最後まで誰かを責めるような言葉はなく、むしろ、口にしたのは感謝の言葉。「医師や看護師は本当に良くしてくれた」。妻は息子を産むと、7日夜に息を引き取った。直前、病室に息子を運んでもらい妻の腕で抱かせてもらえた。親子水入らずの時間はわずか30分。しかし「温かい配慮をいただけた」と振り返る。

 妻はベビー用品を用意したり「パパが帰ってきたよ」とおなかに語りかけたり、赤ちゃんを楽しみにしていた。「信頼できる、優しい人だった」。妻との思い出を語る時、少しだけ柔らかな表情になった






これに付け加えると、この夫は医師をかばって、「医師らは必死にやってくれた。(かかりつけ医からの一報を受けた当直医も)産科医として人生を全うして欲しい。これで産科医が一人減っては意味がない・・・。」と話したとのこと。(日経新聞記事より)


これほどまでの夫なのだから、亡くなった奥様もさぞかし優しい方だったのだろう。

生まれてきた子供があまりにかわいそうすぎる。




実はオレの妹も妊娠で生死の境を彷徨ったことがある。

うちの妹は助かった方だが。

妹は30後半になってやっと双子を授かったものの、自分の食生活の不注意で一番大事な妊娠後期に妊娠中毒症を発症。

入院当初は元気だったのだが、次第に病状が悪化。国立病院では手に負えず、地元でも有数の民間病院に転院したのだ。

ついには多臓器不全を発症し、ICUに入って最後の手段として腎透析。

医師からは、「週末には葬儀になるかもしれない・・・。」とまで言われた。

オレはどうしようもなくて、近くの神社で病気平癒の祈願。

優秀なスタッフと医療機器があったからよかったようなものの、本当に危ないところだった。
あの時の医師と看護婦さん、それから見舞いに来てくださった方々には今でも真に頭の下がる思いだ。




それにしても、日本はいつの間にこんな医療体制になってしまったのだろうか。

国と都は責任のなすりあいだ。

このままでは、日本の医師はリスクを恐れて皮膚科と眼科ばかりになってしまうだろうという。

東京でさえこうなんだから、他の地域の医療体制は推して知るべし。

この母親の死が無駄になりませんように。






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