扁鵲(へんじゃく)のつぶやき

東洋鍼灸専門学校 鍼灸科50期卒業生の同窓ブログです。
日頃の不安、悩みを率直に語り合いましょう。

お灸は癖になる?

2016-03-29 15:31:39 | 鍼灸
27日は郡山のビッグパレットで開催された、
第121回日本解剖学会総会・全国学術集会
行ってきました。

目的は「第一回 東洋医学研究についての解剖学者の集い」に
参加するためです。

プログラムは面白そうなものばかり。
①会津医療センターにおける漢方診療の実際
②アトピー性皮膚炎における鍼灸治療の実際
③中国医療による難治性疾患の治療
④骨粗しょう症に対する漢方「補腎薬」の効果
⑤施灸に対する脳反応についての実験的研究

中でも⑤は面白かったです
実験用ラットに直接灸をして脳内の反応を調べた
実験ですが、お灸をすると「報酬系」に作用して
ドーパミンがでるようです。

つまり気持ちいいと感じているわけですね。
さらにはそれを欲しているわけです。

お灸は「熱い!」の印象がありますが、
もぐさの燃焼温度は140度くらいで、肌の上で
燃焼する場合は肌の温度により、50~80度くらいに
下がるらしいです。これなら冷えている場合は
心地よいと感じる温度じゃないでしょうか。

もう一つはパーキンソン病に関する効果です。
パーキンソン病は何らかの原因で脳の黒質体から
出る神経伝達物質の一種ドーパミンが減少し、
運動障害等があらわれる疾患です。

ラットではお灸によりドーパミンが増えることが
確認されているので、ひょっとして人間にも
効く可能性がありますよね。

早速試してみたいと思います!(^^)!
コメント (3)
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