クラリネットといえば真っ先に誰を思い出すだろう? ベニー・グッドマン? 北村英治? 私はバディ・デフランコだ。
特にこのアルバムは、デヴィッド・ストーン・マーチンのジャケットデザインと共に名作と断言できる。
一曲目のテンダリーもこのアルバムで好きになった曲だ。
昼下がりのまどろみの中にいるような雰囲気から一転して、イエスタディズでは疾走感溢れるテクニックを披露してくれる。
そのメリハリと安定感が彼の持ち味だ。
日本では彼の評価がイマイチ低いように思う。クラリネットというある種特異な楽器のせいかもしれない。トランペットやサックスのように往年の大スターが大勢使用した楽器ではないので、それもある意味うなずける。
ただ彼も間違いなくジャズ・ジャイアントの一人である。
風格がものをいう一枚。
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