SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

HARRY ALLEN 「TENORS ANYONE?」

2007年02月08日 | Tenor Saxophone

イギリスのテナーマンといえば、タビー・ヘイズ、スパイク・ロビンソンなどが真っ先に思い浮かぶ。
考えてみればいずれも黒人ではない。このハリー・アレンも見るからに典型的な白人だ。ただこれらの人気者が生み出される一連の流れは決して偶然ではないような気がしている。
彼らはいずれも音色で勝負する人たちだ。それが紳士の国の折り目正しい白人気質だともいえる。つまり彼らは一時代を席巻したコルトレーンの流れを踏まず、あくまで古き良き時代のレスター・ヤングを踏襲している点が特徴なのだ。
それもこれもジャケットを見れば一目瞭然、すっきりさっぱりのジェントルマンだ。

さてこのアルバムはドラムレス編成である。その替わりにギターが入っている。ジョン・ピザレリだ。
このスタイルが何ともいえずノスタルジックな大人の雰囲気を作っている。ピアノもよくスウィングしていて気持ちいい。
お薦めは「レスター・リーヴス・イン」「ティー・フォー・ツー」。実にしびれる演奏だ。



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