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季節を感じたくて取り出すピアノトリオがある。
夏はニューヨークトリオの「過ぎし夏の想い出」、秋はユージン・マスロフの「オータム・イン・ニューイングランド」、冬はデューク・ジョーダンの「キス・オブ・スペイン」、そして春は何といってもミシェル・ペトルチアーニの「ミュージック」だ。
このアルバムは、私に春の喜びを伝えてくれる貴重な盤なのである。
スタートボタンを押して最初に聞こえてくる「Looking Up」の優しくも清々しいピアノ。
まるで春風が吹き抜けていく感じだ。
この曲はもう何度も何度も聴いているが、メロディラインの美しさ、アドリヴラインの優雅さに毎回心奪われる。
ペトルチアーニの良さは、何といってもそうした爽快感にあるのだと思う。
話は変わるが、3月に入ると何となくうきうきした気分になるのは私だけだろうか。
若い頃は夏を中心に一年が廻っていた。
照りつける太陽と紺碧の海が若さの象徴だった。
しかしその反面、春を楽しむということができなかった。
春は、単純に冬から夏に至るまでの通過点のような存在だった。
野に咲く花にも特段興味がなかったし、新年度の始まりにもさしたる感動がなかった。
しかし今は全く逆だ。
春が一年の中心なのである。
単純に歳をとっただけかもしれないが、空の青さにしても木々の芽吹きにしても、全て新しいのが春だと思えるようになってきた。
特に里山に顔を出した可憐な雪割草を観ていると本当に心が癒される。
こうした感情は他の季節からは得られない貴重なものだ。
だから私は春を感じに山へ登る。
春山はもう感動の連続である。
私にとって「Looking Up」は、そんな季節の主題歌なのだ。
12月15日に紹介されていたオースティン・ペラルタのMaiden Voyageを買いました。
ドイツでは高価だったので日本に注文。実家から送ってもらうことにしました。
今から届くのが楽しみです。
Michel Petruccianiも良いですね。
ドイツでも手に入りそうなので物色してみようと思います。
日本も寒そうですね。ドイツは3月だと言うのに氷点下で、まだ春の訪れは先のようです。
例年ですと3月15日頃にはクロッカスが花を咲かせるのですが、今年はどうなりますか。
春が待ち遠しいeisenbahnerでした。
私の家の近くには日本一のクロッカスの生産地があり、もうそろそろ絨毯を敷き詰めたような鮮やかな畑にお目にかかれそうです。
それはそうと、eisenbahnerさんのお住まいはドイツですか、いいですね~。
ドイツなら、RAINER BOEHMという若手ピアニストが最近気に入っています。とても表現力のある人です。
街のどこかで見かけたら聴いてみて下さい。
それとももうご存じでしょうか。
中でも「Invitation」は秀逸です。ノルウェーのヘルゲ・リエンを彷彿とさせます。
明らかにジャズの新しいカタチです。