SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

JOHNNY SMITH 「Moonlight in Vermont」

2009年02月17日 | Guiter

昨日からまた真冬に逆戻りだ。
ただ単に気温が下がったというだけでなく、雪国はたった一晩で全く景色が違ってしまうから驚きだ。
でもこの時期、これが当たり前の世界なのだと改めて思う。
冬はやはり冬らしくなければダメなのだ。

この時期は仕事も忙しい。年度末だからだ。
やれどもやれども終わらない仕事がたまりにたまって山のようになっている。
日頃からきちんと整理していればいいものを、と自分でも情けなくなる。
まぁ、一つずつ片付けていくしかない。
この仕事に解放されたときが、待ちに待った「春」なのだ。

こんな寒い晩は、心が温まる音楽を聴きながら夜なべ作業をやるに限る。
で、取り出したのがこのアルバムである。
オーソドックスなジャズギタリスト、ジョニー・スミスの傑作だ。
但し、こんな風に紹介すると、ジョニー・スミスに何だか平凡で面白みがなさそうな印象を持たれそうだが、そういう意味ではない。
あのタル・ファーロウだって、ベンチャーズだって、このジョニー・スミスがお手本だったのだ。
彼がポロロ~ンとギターを弾くと、どんな部屋にも暖炉の火が燃える音だけが聞こえる静かな夜が訪れる。
この感覚・雰囲気が好きで、今日のような寒い夜にはよく聴いている。
しかもこのアルバムでは優しいスタン・ゲッツやズート・シムズの音色も聴けるからなおさらである。
曲はというと、名作の誉れ高い「Moonlight in Vermont」もさることながら、個人的には「Stars Fell on Alabama」や「Tenderly」がお気に入りである。
何だか熱燗をグイッと飲み干したときのように、心にじ~んと染みてくる。

おっと、まったりしている場合ではなかった。さぁ、仕事、仕事。