近年、エナジードリンクなる商品がコンビニやスーパー等で売られるようになり、市民権を得つつある。
そのエナジードリンク市場をリードしてきたのは「レッドブル」
モータースポーツやウインタースポーツ、またパフォーマンス系のサポートなどを通じ、レッドブルを知った人も多いのではないか?
そのレッドブルの強さの秘密は、マーケティングにある。
そのマーケティングは、すべてを数字で計算するアメリカ型のそれとは異質のもの。
キーワードは「長期視点」、そして「自前主義」
宣伝もイベントも自分たちで手をかけるのが特徴だ。
秘密主義のレッドブルの実態に迫る書籍『レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか』をもとに、オーストリア発飲料の先進的なマーケティングについて考えたい。
「レッドブル、翼をさずける(give you wings)」
これはレッドブルが1987年に世界で初めてオーストリアで販売開始になったときに使われたキャッチコピーだ。
このコピーは現在でも世界中で使われているので、目にしたことがある人も多いだろう。
レッドブル創業者のディートリッヒ・マテシッツは、タイの実業家とエナジードリンク「クラティンデーン」のライセンス契約を結び、そのドリンクをヨーロッパ向けにアレンジした。
主な変更点は、炭酸を付加したこと。こうしてレッドブルは誕生した。
このライセンス契約によって、レッドブルは商品の生産や流通を行わず、マーケティングに注力することが運命づけられていた。
そして、そのマーケティングこそが、レッドブルを世界で年間52億本売る原動力となったのである。
創業者マテシッツは、自社の商品を高価格帯に絞り込んだ。
だからこそ、1缶あたりの利益率70%という驚異的な数字になっているのである。
商品は現在も高価格に絞り込んでおり、例えば日本のコンビニでは、レッドブル250ml缶が275円程度、185ml缶が200円程度で売られている。
同量の清涼飲料の2倍以上の価格だ。
続きは明日。
出典:日経ビジネス
そのエナジードリンク市場をリードしてきたのは「レッドブル」
モータースポーツやウインタースポーツ、またパフォーマンス系のサポートなどを通じ、レッドブルを知った人も多いのではないか?
そのレッドブルの強さの秘密は、マーケティングにある。
そのマーケティングは、すべてを数字で計算するアメリカ型のそれとは異質のもの。
キーワードは「長期視点」、そして「自前主義」
宣伝もイベントも自分たちで手をかけるのが特徴だ。
秘密主義のレッドブルの実態に迫る書籍『レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか』をもとに、オーストリア発飲料の先進的なマーケティングについて考えたい。
「レッドブル、翼をさずける(give you wings)」
これはレッドブルが1987年に世界で初めてオーストリアで販売開始になったときに使われたキャッチコピーだ。
このコピーは現在でも世界中で使われているので、目にしたことがある人も多いだろう。
レッドブル創業者のディートリッヒ・マテシッツは、タイの実業家とエナジードリンク「クラティンデーン」のライセンス契約を結び、そのドリンクをヨーロッパ向けにアレンジした。
主な変更点は、炭酸を付加したこと。こうしてレッドブルは誕生した。
このライセンス契約によって、レッドブルは商品の生産や流通を行わず、マーケティングに注力することが運命づけられていた。
そして、そのマーケティングこそが、レッドブルを世界で年間52億本売る原動力となったのである。
創業者マテシッツは、自社の商品を高価格帯に絞り込んだ。
だからこそ、1缶あたりの利益率70%という驚異的な数字になっているのである。
商品は現在も高価格に絞り込んでおり、例えば日本のコンビニでは、レッドブル250ml缶が275円程度、185ml缶が200円程度で売られている。
同量の清涼飲料の2倍以上の価格だ。
続きは明日。
出典:日経ビジネス