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buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

教室で闘っている人、潤っている人

2009年07月24日 | 授業
「教室は学習者を支える場ではなく、ともに闘う場なのだ」という意見を読みました。
http://archive.mag2.com/0000079505/20090718193910000.html

そんなことを考えたことがなかったので、素直に驚きました。

もともと
私は教室活動で闘っているなんていう感じはまったくしないのです。
環境の違いでしょうか、、、。
その場(あるいはそこの環境)では闘うことがきっと必要なのでしょう。

人に支えられ、支えている自分を感じます。
非常勤に支えられ、サポーターに支えられ、上司に支えられ、学生に支えられ、、。
でも、自分がその人たちを支えている、こともよくわかっています。

『双・』
両方が潤う、利益を得る、満足を得る という意味の中国語です。
教師も学習者もサポーターも学校もそれぞれが『潤う』

私の専門は中国語なので、このあたりのことばで教室活動を表しておくのが
一番無難かもしれません。

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事件は会議室の中で起こっているんじゃない

2009年07月24日 | お仕事いろいろ
私たちの科では年に数回、企業の人事、教育、広報関係の役員の方々をお招きしてワークショップを
開いています。

2年ほど前、ある人材派遣会社のばりばりの女性課長を紹介され、『外国人の就職』について
お話ししていただいたことがありました。
とてもきれいな方で、女性から見ても魅力がいっぱい。
更に、会社内での様々な競争に勝ち抜いて来た『できる』女性です。

ところが、授業でのお話は専門用語が多く、具体性に欠けているような感じ。
また少々、上から目線で、、、
学生の中には、つまらなくなって(またはちょっと反抗的になったのか)
意識が飛んでしまう(寝てしまう)人もいました。

授業が終わってから、研究室で講師の方とお話をしましたが、、、。
「今日は話の途中で寝ている人がいて、ちょっとショックでした。
やっぱり外国人にしっかり日本のマナーをわかっていただかないと、就職というのは
難しいかもしれませんね~。」

正論です。
本当にそうなんですが、、、、

話し手の彼女には足りないところがなかったでしょうか?

会社関係の研修では聴き手は会社の指示に従って参加しているのだから
もちろん、みな、つまらなくても何でも一生懸命聴こうとしています。
話しやすいと思います。

ところが、学校の学生は会社員ほど礼儀正しくはありません。
授業料を払って聴いています。
また授業だから(しかたなく)聴いている人もいます。
つまり面白くなければ、聴かない、という選択もできるはずです。

話し手の講師は今日の相手(聴き手)はどんな人たちなのか、会社員と何が違うのかを
把握していたのでしょうか?

その点から見ると明らかに、彼女は準備不足。
寝る人だって出てくるのではないでしょうか。  
きちんと講師料を払ったのに、すべてを聴衆のせいにしてしまいました。

でも、彼女を選んで招いた私の責任も大きいですよね。

何故か、かの織田裕二さんの名台詞『事件は会議室の中で起こっているんじゃない』
ということばを思い出しました。

現場はいろいろ、いろいろあり、なのです。

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