Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

東映のヒトが可哀想だから「日本の人」

2005-08-03 21:25:48 | 日本のロック・ポップス
HIS
「日本の人」(1991)

前置き説明なしっ!!!

という事で、イキナリで恐縮ですが、最後に収録されているタイトル曲の2コーラス目の冒頭!!!
ココが凄い!!!(「前置き」「最後」「タイトル曲」「2コーラス目」「冒頭」と、目の回る文章でスイマセン。)

何がスゴいか?

たった一つのアクセント(強拍)を使う事で、こんなに音楽って劇的に変化するのぉ?ってコトです。
ワタシはココで何度も鳥肌がゾゾゾゾと立ったモンです。
なんて鮮やかな場面転換なんだ!!!!!スゲェーッ!!!

ちょっと説明すると、この曲(あ、三拍子です)の基本的なバッキングのリズム・アクセントは、

「タン・タン・(ン)」

で、この形を4回繰り返すのが基本線なんですが、(※「(ン)」は弱拍。ココではベースやバスドラ、スネアと言ったサウンドの柱になるボトム系統の音は鳴らしません。)
2コーラス目は、4回の「タン・タン・(ン)」の内、最初だけ

「タン・タン・タン」

と、三拍とも強拍になってるんです。
たった、コレだけの事なんですが、これで一気に、景色が動き始めるんです。
ホントに鮮やかよ~。コレ感じないヒトは、ちょっとニブいかも~って思うくらい。

詞の方は1コーラス目は、まぁ早い話が清志郎が「苦」を歌っていて、2コーラス目は転じて、坂本冬美が「希望」を歌っているようなモンなので、内容的にも対比(というか、繋がっていっているんですが)するんで、この「一気に動き始める」感覚は実に劇的。

まぁ、この直前に、マンドリンの「た~り~ら~」という下降フレーズがあって、これと繋がって更なる劇的効果を上げている訳なんですが(「コレだけ」じゃないのか?オイ!)、それも含めて、こういうトコロが音楽のセンスというか才能なんだと思います。

このアルバム、何故かアレンジのクレジットが無いんですが、この曲は細野サンの作曲なので、アレンジも当然細野サンでしょう?
やっぱ、スゲぇよな~。恐るべし、音楽王・細野晴臣。
斯くして我々はイエローマジックから逃れられぬ身に堕して行くのでアリマス。はぁ~。

なお、タイトルは当初「東方の人」だったそうですが、「トーホーのヒト」じゃ、「トーエーのヒト」が可哀想だから「日本の人」にしたんだとか。
オモシロ過ぎ。
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1 コメント

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コメント有難う御座います。 (高見耕次)
2005-08-05 21:54:59
コメント有難う御座います。

ステキなサイトですね。



「メディスンコンピレーション」を買い損ねたとのことですが、ホント、今は、CD自体が売れないからか、種類が多すぎるせいか、永久に保存すべき世界の宝のようなCDまでもが絶版になり、みんなの手に入らないのは忍びないです。

でも「メディスンコンピレーション」は絶対聴いた方がいいですよ。僕が知っている範囲ですと、神保町のJANISにはありますね。本当は買って送ってあげたい気分ですが。

時代的には、アンビエント、ハウスの流れも含みますが、日本語で唄っている歌はあり、矢野さんのこの世とは思えない美しい声の入った怪しげな「ハニームーン」の再録はあり、、、。個人的には「細野さんもついにある境地にまで辿りついた」という感じを覚えたのをよく覚えています。月夜に聴くと、どこかにトリップしてしまいます。



昨年末04年12月、ファンになって25年目にして、SketchShowのライブで初めてナマの細野さん本人を間近に見ることが出来、一層、神様視が強くなってしまったのですが・・。

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