Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

デクスター・ゴードンの“自転車ジャケット”は『Gettin' Around』(1965)

2008-08-30 23:03:36 | Jazz / Cross Over

デクスター・ゴードン(Dexter Gordon)
『Gettin' Around』(1965)

やべ~。
コレ、ジャケ買いなんデスけど、久しぶりに、ストレート・ジャズで、グっと来た。かなりサイコーっス。

1曲目。
「Manha De Carnaval」、つまり「黒いオルフェ」デス。
そもそも、楽曲自体がグっと来るメロディな訳ですが、適度にブヒってるデックス師匠のテナーと、ボビー・ハッチャーソンのヴィブラフォンの絡み、グっグっグっと来まくりマス。
ぶひ、ぽ~ん、ぶひひひひ~、ぽわ~ん!!!ってか。
(メロは、ユニゾンでやってるスけど、ま、こんな書き方で、許して下さい。)
そこに、更に、バリー・ハリスが中低域を活かしたした、白玉系ピアノで絡む。
ん~、やべ~、こりゃ、メロメロだよ。

続いて、「Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)」。
スローですよ。コレもええで~。
鎖骨のあたりからココロに沁みて来ます。
ってか、ヴィブラフォンって楽器は、ずるいよな~。
音色だけで、イケちゃうトコ、あるもんな。
その上で、正しく沁みるフレーズ。
正しく絡む、デックス師の、ぶひひひひひ~。
敵いませんて。

3曲目。
紫煙なムードから一転。
晴れた日曜の朝に御用達な一曲。
なのに、タイトルは「Heartaches」。
ん~、複数形だな。
過去のモロモロ、吹っ切ったっつコトか。
そんなムードの、リラックス系演奏。
実にスウィンギー。あ~、楽し。

4曲目。
出ました。「Shiny Stockings」。
おぉ、そう来ましたか。
ベイシー好きのワタシとしては、イヤがオウにも期待が高まるっつもんでスが、期待し過ぎもイカンね。テーマ部分のアレンジは少々安易。
ま、でも、ソロに入っちゃえば、そんなの関係なく、快調快調。
コレも晴れた日曜の朝、御用達ね。洗濯物が速く乾きそうな気分になれますな~。

5曲目。
ハイ、ここでスローを一曲。
「Everybody's Somebody's Fool」。
またしても、テーマ付近では、ヴィブラフォンと言う楽器のズルさを堪能できます。それから、この曲では、バリー・ハリスの長めのピアノ・ソロを聴けますが、案外と古典的なフレーズ(1930年代的なヤツ)も出ますね。正しいピアノ弾きだと分かります。
あと、ここら辺を聴くと、デックス師のサックスにある、ぶひひひ過ぎない上品さっつのを感じますね。ベタ付かない。
それ以外は、あんまり、言う事ナイです。

6曲目。
「Le Coiffeur」。
小じゃれたタイトル(意味は分からん)の、小じゃれたテーマ・メロな楽曲。
当時、パリ在住だった、デックス師作曲。
ワシ、パリに住んでんだぜ。
って、言いたかったのか?
まぁ、それは置いておいて、コレまた、晴れた日曜の朝、気分良く聴ける演奏デスね。洗い物の、油が簡単に落ちそうな一曲デスよ。

※念のために「Le Coiffeur」の意味を調べたら、「美容師」だって。なんだか、九段下にあった「パリー美容室」(←昭和五年くらいからありそうな雰囲気の建物っス)を思い出した。

そう言うワケで、オススメの一枚です。
聴きましょう。

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7 コメント

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Unknown (いっくん)
2008-08-31 16:48:53
こんにちわ! 峠頑張ります!!  いつか、bugaluさんとも走りたいです!! デクスター・ゴードンは知ってますよ♪♪ 知った切っ掛けは、何気なく、ジャズをダウンロードしたく、調べていたら、たまたま出て、聴いたら、凄くいい曲で・・ 

まだまだいい曲は有ると思いますが、ダウンロードして良い曲だと思ったのは、同じくDexter Gordonの「It’s You Or No One」です♪♪ これも、本当にストレートなジャズで気に入っちゃいました♪♪ 
返信する
「It's You Or No One」 (bugalu)
2008-08-31 20:27:47
いっくん。

さすがジャズ好きデスね。
「It's You Or No One」は、スタンダード曲ですから、様々な名演があると思いますが、デックス師もやってたんですね。知りませんでした。
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Unknown (いっくん)
2008-09-02 19:20:34
こんばんわ! コメントが遅れ、申し訳ございません!! いやいや・・ まだまだ勉強が足りません!! でも、「It's You Or No One」は、bugaluさんの言うとおり、スタンダードなので、いい曲です♪♪ 

あと、TAMBA TRIOとAstrud BilbertoのCD、如何ですか?? 僕は、bugaluさんから貰った、アントニオ・カルロス・ジョビン/エリス・レジーナのCD、を聞いて凄くいい曲でした♪♪  ストレートなボサノバもありますが、余りストレートなボサノバと言う感じはしませんでした♪♪  ストレートなボサノバのTAMBA TRIOとAstrud Bilbertoをは一味違い、面白いです。。 有難うございます!!
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共にかなり。 (bugalu)
2008-09-02 21:47:30
いっくん。

たんばサン、アストラッド、共にかなりヤバイです。相当イイです。
感想は、近い内に記事にしますよ。
お楽しみにね~。
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いっくんさん (赤蝮銀次郎)
2008-09-03 03:31:13
エリス・レジーナじゃなくてヘジーナですよ。
彼女のあだ名「ピメンチーニャ」(小さいけど一番辛い唐辛子)もpimentinhaと書きます、ピメンティンハではありません。
もう日本人がスペル見て発音を推測するのは始めっから無理って感じですね。
娘さんもRitaと書いて「ヒータ」さんですよね。
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ニッポンでは。 (bugalu)
2008-09-03 23:16:50
赤蝮さん。

いっくん宛のコメントですがレスしますぞ~。

「エリス・レジーナ」はニッポンでは完全に定着してしまってますね。「ヘジーナ」とすべきだとは知りませんでした。(ポルトガル語、全然知らんです)

不思議な事に、サルサ系のミュージシャンで間違った形で定着しているヒトはあんまり居ない気がします。"Hector"は、ちゃんと「エクトル」ですし、"Junior"は、ちゃんと「フニオール」ですね。

ところで、赤蝮さんのお名前の読み方は「あかまむしぎんじろう」さんで、よろしいのでしょうか?・・・心配になって来ました。
返信する
Unknown (いっくん)
2008-09-07 21:05:23
こんばんわ!! bugaluさん赤蝮銀次郎さんコメントが遅れ申し訳ございません!!  

>>bugaluさんへありがとうございます!!(って僕の曲ではありませんが・・・笑) 記事、見ますね♪♪

>>赤蝮銀次郎さんへ「レジーナ」ではなく「へジーナ」なんですね!!  いや~bugaluさんの言うとおり、ポルトガル語の発音は難しいです・・・^^;

教えていただき有難うございます!! 
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