Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」とは何だったんすかのぉ?

2005-10-23 22:33:32 | Latin American Music
で、「ブエナ・ビスタ~」の映画を観に行った感想ですが、普通、この映画の感想というと、それぞれのミュージシャンの「生き方」云々という話になりやすいんですが、まぁ、それはそれで置いておいて、プレイヤーとしての魅力が光ったのが、ベースのカチャイート(Orlando "Cachaito" Lopez)とティンバレスのアマディート(Amadito Valdes)ではないかと、個人的には思います。
両人とも「ツボ」を突く達人です。
この二人のベース・ソロとティンバレス・ソロが続く場面があるんですが、ここはサスガにキューバだねぇ、と思います。実にカッコいいです。
凄いジジイ達ですワ。

この映画は「時代に忘れ去られた爺ぃミュージシャン」の生き様云々と喧伝された訳ですが、バリバリ現役も何人も出ていて、カチャイートなんて、マサに当時もバリバリのヒトだし、アマディートは、その後、キップ・ハンラハン(Kip Hanrahan)のディープ・ルンバ(Deep Rumba)なんていう最前線に出て来たりで、やっぱりね、と言う感じです。

アマディートのソロは、さっきも書いた通り、まさにツボを突く、無駄のないソロ。というか、ツボだけで敵を倒す凄いソロ。これこそ「洗練」というモンでしょう。打楽器プレイヤーなら観て(聴いて)おいて損はないです。
そう言えば、ニューヨークにはマニー・オケンド(Manny Oquendo)という魔王級の達人がいますが、音数の少なさと、ツボの突き加減がとても良く似ていますね。
こういうのが本来のティンバレスで、実はティト・プエンテ(Tito Puente)の方が異色なのかもしれませんね。

というコトを感じた訳でもありました。
ではまた次回。(この項つづく)
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