あさひが丘の大統領が去って30年。
ベエコクに黒人大統領が生まれたのを記念してか、
「Black President(黒い大統領)」と呼ばれた、
アフリカのポップ・ミュージックに於ける最大の大物、
故フェラ・クティのアルバムを初めて聴いてみました。
フェラ・クティ(Fela Kuti)
『Opposite People』(1977)
『Sorrow, Tears & Blood』(1977)
タイトルを二つ併記してますが、コレ、つまり「2 in 1」CDです。
ハイ。
そんで、音楽的にはですね。
殊更、アフリカを意識していない、
ジャズ・ファンク・ミュージックって感じだと思います。
楽器編成にアフロ色はゼロ。
ドラム、エレキベース、少々のパーカッション、
エレキギター、電子ピアノ、ホーン隊、
それに本人のテナー・サックス。
USAのファンクバンドだと言われても、
UKのファンクバンドだと言われても、
何の疑いも持たず「あ、そっスか。」って言っちゃいそうデスよ。
「アフリカ」を感じる部分は本当にナイですね。
あるとしたら、声の響きくらいですね。
正確に言うと、ファンクの源はアフロにある筈なので、
そういう意味では「アフリカ」は感じるのデスが、
あくまでも、欧米のファンクを経由した「アフリカ」しか感じないデス。
んで、とにかく曲が長い。
このアルバム、上にも書いたように、お買い得な「2 in 1」CDなんですが、
アルバム2枚分で、収録曲数はたったの4曲です。
つまり、アナログ・レコードの時は、片面1曲だった訳ですね。
そんで、その程度の長さの曲って、世の中には腐るほどアリマスけど、
フツーは、「展開」っつモンがあるじゃナイですか。
あるいは、実は異なる曲を繋げた「組曲」だったりとか。
それが、ですね。
このアルバムには、そういうのが全然ありません。
同じ基本パターンが延々と続きます。
言いように寄っては「ダラダラ」とも言える訳デスね。
まぁ、でもコレが実にジワジワと来る訳ですよ。
「Sorrow, Tears & Blood」なんて曲は、タイトルと裏腹に、
極めてクールで、ちょっとテクノを感じる程なんですが、
ラップ的なヴォーカルと、ファンクなコール&レスポンスで、
ジワジワと来るクールな盛り上がり方は、実にカッコええデス。
(ちなみに演奏は完全に人力デス)
ホーンのソロは完全にジャズのイディオムを使ってます。
セクションのヴォイシングは、なんとなくスカ・バンドみたいな感じ。
(バリトンからトランペットまで入ってるから、
オープンになるってだけかもしんないデスが。)
和声進行は極めてシンプル。ほぼ2コードのみ。
だからこの音楽は和声では流れて行かない。
リズムと音色で「密」を作り、それが「疎」に拡散するコトで、
流れが生まれてるって感じですね。
以上は、あくまでも、この2枚のアルバムだけの特徴かもしれませんが、
フェラ・クティの音楽、実にカッコいいです。
もっと聴いてみたくなってしまいますな~。
フェラ・クティ氏については、政治との関わりにも触れるのが
普通なんでしょうが、ワタシは氏の「音楽」にだけ興味があるので、
氏の「政治」的な面には触れません。悪しからず。
ホンジャ、今から、厚木に行って来ます。
ベエコクに黒人大統領が生まれたのを記念してか、
「Black President(黒い大統領)」と呼ばれた、
アフリカのポップ・ミュージックに於ける最大の大物、
故フェラ・クティのアルバムを初めて聴いてみました。
フェラ・クティ(Fela Kuti)
『Opposite People』(1977)
『Sorrow, Tears & Blood』(1977)
タイトルを二つ併記してますが、コレ、つまり「2 in 1」CDです。
ハイ。
そんで、音楽的にはですね。
殊更、アフリカを意識していない、
ジャズ・ファンク・ミュージックって感じだと思います。
楽器編成にアフロ色はゼロ。
ドラム、エレキベース、少々のパーカッション、
エレキギター、電子ピアノ、ホーン隊、
それに本人のテナー・サックス。
USAのファンクバンドだと言われても、
UKのファンクバンドだと言われても、
何の疑いも持たず「あ、そっスか。」って言っちゃいそうデスよ。
「アフリカ」を感じる部分は本当にナイですね。
あるとしたら、声の響きくらいですね。
正確に言うと、ファンクの源はアフロにある筈なので、
そういう意味では「アフリカ」は感じるのデスが、
あくまでも、欧米のファンクを経由した「アフリカ」しか感じないデス。
んで、とにかく曲が長い。
このアルバム、上にも書いたように、お買い得な「2 in 1」CDなんですが、
アルバム2枚分で、収録曲数はたったの4曲です。
つまり、アナログ・レコードの時は、片面1曲だった訳ですね。
そんで、その程度の長さの曲って、世の中には腐るほどアリマスけど、
フツーは、「展開」っつモンがあるじゃナイですか。
あるいは、実は異なる曲を繋げた「組曲」だったりとか。
それが、ですね。
このアルバムには、そういうのが全然ありません。
同じ基本パターンが延々と続きます。
言いように寄っては「ダラダラ」とも言える訳デスね。
まぁ、でもコレが実にジワジワと来る訳ですよ。
「Sorrow, Tears & Blood」なんて曲は、タイトルと裏腹に、
極めてクールで、ちょっとテクノを感じる程なんですが、
ラップ的なヴォーカルと、ファンクなコール&レスポンスで、
ジワジワと来るクールな盛り上がり方は、実にカッコええデス。
(ちなみに演奏は完全に人力デス)
ホーンのソロは完全にジャズのイディオムを使ってます。
セクションのヴォイシングは、なんとなくスカ・バンドみたいな感じ。
(バリトンからトランペットまで入ってるから、
オープンになるってだけかもしんないデスが。)
和声進行は極めてシンプル。ほぼ2コードのみ。
だからこの音楽は和声では流れて行かない。
リズムと音色で「密」を作り、それが「疎」に拡散するコトで、
流れが生まれてるって感じですね。
以上は、あくまでも、この2枚のアルバムだけの特徴かもしれませんが、
フェラ・クティの音楽、実にカッコいいです。
もっと聴いてみたくなってしまいますな~。
フェラ・クティ氏については、政治との関わりにも触れるのが
普通なんでしょうが、ワタシは氏の「音楽」にだけ興味があるので、
氏の「政治」的な面には触れません。悪しからず。
ホンジャ、今から、厚木に行って来ます。
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