ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

南総里見八犬伝 (著), 浜 たかや (著), 山本 タカト (イラスト)

2009年05月12日 | 歴史・時代物
2002年
偕成社
☆☆



先ず、このシリーズはことに親切な本である。
余白には、そのページにでてくる主要人物のイラストが描かれて、
誰が誰だかわかるようになっている。
このような、登場人物の多い作品はとても便利である。

子供の頃読んだ記憶があるが、その頃も勧善懲悪の活劇物ということで
大変面白く読んだ記憶がるのだが、
今、改めて読むと子供の頃思った以上に面白い、
このシリーズは全4巻だが、全部そろえて置かないと、面白くて途中で止められなくなる。
出身地の関係もあると思うのだが、子供の頃は大名だとか城だとか理解が出来なかった。
だから、家が断絶してその恨みを晴らすとか、意味が分からなかったのだ。
しかし、今ならさすがに地理的なこと歴史的なこと、”武士”というものが
わかるようになったので、面白さが増してきた。

内容は、玉梓という稀代の妖婦の呪いを里見家はうけ、
里見家の伏姫が八つの黒あざのある妖犬「八房」とともに、富山にはいる。
八房は伏姫のあげる経により、浄化され
伏姫と共に死んでいく、その際、伏姫の持っていた数珠のうち、
大玉8個が四方に散っていった。
その大玉には仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌とう文字が浮かんでいた。

そして、それぞれの玉を持った者達が紆余曲折の末、
里見家に集結し、里見家を救うという話であるが
本当は、この”紆余曲折”の部分が非常に面白い。

今回は、かなり要約されているので次回はまた違う出版社の物を読んでみよう。

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