goo blog サービス終了のお知らせ 

ぶーくん読書録

今まで読んできた本について、いろいろ書いてみる。
ほとんど、ネタバレ!!

QED flumen 九段坂の春 高田 崇史

2009年05月08日 | 高田 崇史
2007年
講談社ノベルス




4編の短編からなっている。
「九段坂の春」では、タタルの学生時代の初恋の話である。
桜の樹の下で男がなくなった。
殺人か、事故なのか
そして、タタルの初恋の相手である女性は和歌山へ発っていた。

「北鎌倉の夏」では、奈々の学生時代がかかれている。
奈々の知り合いの男の子がおこしてしまった事件をほろ苦く書いてある。

「浅草寺の秋」では、浅草寺の裏で抱き合った男女の死体が発見される。
死体の女性の妹により小松崎は事件に巻き込まれる。

「那智瀧の冬」では、「九段坂の春」でのキーパーソンの女性がでてくる。
”毒”を使用した殺人事件が起きて、毒草師御名形史紋が謎をとく。

いつものQEDシリーズのノリで読んでしまうと、かなりガックリする。
ハシ休み敵なイメージで読むほうがいい気がする。

QED 河童伝説 高田 崇史

2009年05月04日 | 高田 崇史
2007年
講談社ノベルス




こちらは、前回の御霊将門の続編のようなつくりになっている。

製薬会社に勤めている安岡良一の弟が、手首を切り落とされて殺害されていた。
殺害現場は良一の弟昭一がストーカーをしていた神山禮子が住んでいるマンションのちかくで、そこの川には河童が住んでいるとう。

奈々たちは、前回の続きで将門にゆかりの相馬野馬追祭りに出かけていた。
しかし、寝坊をしたタタルは寝坊した上に乗り越しまでして
一人、河童の里、遠野に来ていた。

新薬「キノロックス」をめぐるミステリと
河童に隠されたミステリをといていく。

さすがに、このあたりは作者も息切れしてきたのか
もともと事件のミステリはうなるものはないが、
歴史ミステリパートもちょっと微妙になってきた。

QED ventus 御霊将門 高田 崇史

2009年04月21日 | 高田 崇史
2006年
講談社ノベルス




今回は、棚旗姉妹と崇がお花見をするとう名目で、平将門についての謎にせまる。
ventusということで、直接からまないが離れたところでちょっとしたストーカー事件がおこる。
靖国神社からはじまった将門の謎をおう旅は、
成田山で将門の家紋がなぜ、「繋馬」なのかという謎に迫る。

首塚には行った事があったが、
こんなにも将門縁の地があったのかと思い、今度行ってみようと思った。


QED 神器封殺 高田 崇史

2009年04月19日 | 高田 崇史
2006年
講談社ノベルズ
☆☆



和歌山の熱田病院オーナーが殺害された。

一方、奈々と崇は前回の「熊野の残照」の続きで、薬学旅行を途中で抜け出し、
和歌山へと向かっていた。
そこでは、奈々の妹沙織と小松崎もやってくるという。

三種の神器の謎と、前回の熊野の話がリンクして
謎が解けていく。

QED 鬼の城伝説 高田 崇史

2009年04月04日 | 高田 崇史
2008年
講談社文庫




今回は、鳴釜と桃太郎伝説。
雨月物語でも知られる、吉備津の釜は鳴れば吉であるが、
ある、家では鳴るとその家の当主が死ぬという釜に遭遇する。
そして、その言い伝えが現実となり釜がりその家のあととりが亡くなるという事件が起こる。

伝説にかくされた真実を読み解く。

QED~ventus~〈鎌倉の闇〉 高田 崇史

2009年03月27日 | 高田 崇史
2007年
講談社文庫
☆☆



ventusということで、今回は事件と祟たちは直接関係はしないが、
鎌倉、そして源氏のなぞを解き明かす事で、事件の謎をとく。

この本については、
事件事態はそれほど面白くも無いが、
鎌倉のガイドとしてじつに面白かった。

奈々の妹である、沙織は出版社に勤めている、
そこで鎌倉の特集を組むという事で、
祟に鎌倉のガイドをお願いして三人で散策をするというはなしである。

コースととしては
先ずは姉妹だけで
円覚寺
東慶寺
浄智寺
明月院
それぞれ、寺についての説明がされている。

そして、祟が合流してからが
葛原ヶ岡ハイキングコース
鎌倉についての薀蓄が満載である。

そして、
葛原岡神社
銭洗弁天
佐助稲荷
鶴岡八幡
長谷寺
御霊神社
極楽寺
江ノ島神社

それぞれの説明あり、
源氏、頼朝・義経のはなしありで
”鎌倉”の楽しみ方を再認識できた。
ちなみに、この本どおりに鎌倉探索もしてきた。

QED〈龍馬暗殺〉  高田 崇史

2009年03月26日 | 高田 崇史
2007年
講談社文庫




今回は、坂本龍馬を暗殺したのは誰かという話。
なんとなく、このシリーズで幕末を扱うのは珍しいと思った。
以前、シャーロックホームズの謎にせまった作品あったが、
そちらは面白かったが、
他の作家などに書きつくされた感のある坂本龍馬はなんとなく新鮮味にかけてしまった。

内容は高知の山奥、平家落人伝説のある蝶ヶ谷村の大学の後輩の家に行った
祟と奈々は、その日の土砂崩れによって村全体が密室のようになる。
そして、殺人事件がおこる。
村に住んでいる人々の名前と坂本龍馬の死にかんする手紙が事件の謎を解く鍵となる。

そして、クライマックスは誰が(どの藩が)龍馬を殺害したのか!

QED 竹取伝説 高田 崇史

2009年03月20日 | 高田 崇史
2003年
講談社ノベルズ




今回は「なよ竹」かぐや姫の話である。

ある村に魔のカーブがあり、そこにある竹林の中の一本が光るという。
その村には笹姫様の伝説があり、その言い伝えになぞられた殺人事件がおこる。

この村の歴史と、竹取物語でかたられる真実を解き明かす事で事件を解決する。

今回は、ちょっとこじつけな感じがいなめない。
う~ん・・と、いったところか・・

QED 式の密室 高田 崇史

2009年03月16日 | 高田 崇史
2002年
講談社ノベルズ
☆☆☆



実は、QEDシリーズとの出会いはこの本であった。
歴史の謎と事件をからめるとう手法にすっかり魅せられて、
このシリーズにどっぷりとハマるきっかけになった。

桑原崇、棚旗奈々、小松崎良平の三人が酒を飲みながら学生時代の話をはじめる。
同じ大学の弓削和哉から、昔、和哉の祖父がみまわれた事件の話を聞くことになる。
その事件とは、陰陽師の末裔である祖父が密室で亡くなっていた。
警察は自殺とみるが、和哉は殺人であると考えていた。

今回は、陰陽師安倍晴明の式神のなぞと、この古い事件の謎を解いていく。

式神の謎については、なるほど!そういう考え方があるのか!!と、
驚く事しかりである。
安倍晴明については、どちらかというとファンタジックな話が多いが、
この本で語られる式神は「そういうことなら、実在したかも知れない」と納得できる。
短い話であるが、読みごたえがあった。

ランキングに参加しました

人気ブログランキングへ