人間国宝、故・桂米朝さんの解説で、町を俯瞰で眺めることができます。
ちょっと面白いところを見つけました。天神橋にある「大阪くらしの今昔館」。住まいの歴史と文化をテーマにしたミュージアムで、太秦映画村の圧縮バージョンといったところでしょうか。体験型ゆえか、お客さんの大半は海外の方。皆さま興味津々です。日本の文化に興味をもってもらえるのは嬉しいものですね
火の見櫓と物干し台。高い!
町は実際に歩くことができます。
台所。
住まいのミュージアムと銘打っているので、家の中にもどんどん入っていけます。へぇーって見渡しているうちに、反対側の出口へすっと通り抜けられる広さもナイスです。歴史的遺産ではないので、変に気を遣わず近くで見られるのもいいですね。この階は近世ということですので、だいたい江戸時代くらいの町家。井原西鶴とかの小説に出てきそうです。最近、吹き抜けのビルディングとか、行けども行けどもたどりつかない店とか疲れるところも多いので、この身の丈にあった間尺がとても居心地がいい
着付けをやってくれるので、着物姿の外国人観光客が多数。
よくできてます。犬は友達
小間物屋。櫛とか筆とか欲しくなっちゃいます。
おじゃみにぱらぱら(正式名称不明。柄がぱらぱらと変わっていく玩具)。
おじゃみもぱらぱらも子供のころに遊びました。ぱらぱらは作った覚えがあります(難しくて上手くできませんでしたが)。畳の部屋も祖母の家を思い出させる懐かしさで、自分たちの居場所は、間違いなくこの時代と同じ地平線上から続いてきたのだと思うと、歴史に血が通う気がします。
鶏を飼ってます。
京都ではこういうの今でもよく見かけます。
日が暮れてきました。
猫たち。この頃はネズミ捕りの住み込み労働者(猫?)といったところでしょうか。
町では一定の周期で雷が鳴ったり日が暮れたりします。なので、とても生活感があります。
普段の生活で夕焼けや雷に遭遇してもまったくそんなことはないのに、ここでは、夕焼けを見れば、遊び友達に別れを告げて「ゆうやけこやけ」を歌いながら家に帰ったこと、雷では、夕立に遭い、びしょ濡れになりながら、遊び場の神社から必死で走って帰った日の記憶が鮮明に蘇ってきました。そんなことすっかり忘れていましたが、面白い作用です。
そして月夜。
久しぶりに「日本らしさ」を味わったミュージアムでした