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ノカンゾウ・2~上柚木地区

 上柚木地区の道端で見つけた「ノカンゾウ(野萱草)」。ワスレグサ科(←ユリ科)ワスレグサ属の多年草で草丈は70~80センチ。当地では同じ仲間のヤブカンゾウは野道や緑地で良く見掛けるが、ノカンゾウは個体数はずいぶん少ない。ヤブカンゾウは3倍体で結実せず匍匐茎で拡がっていくが、繁殖力は旺盛に思える。一方ノカンゾウは2倍体だか、結実にしにく繁殖力はヤブカンゾウよりは低いと思われる。
 さて以前も触れたがもう一度復習。カンゾウは漢名の“萱草”を音読みしたものでノカンゾウなどを含めたワスレグサ属の総称になる。中国の古書には、憂いを忘れさせる草の意味で“忘憂草”とも呼ばれており、それが日本に伝わり、万葉の時代から“わすれぐさ”として多くの歌に詠まれている。憂いは忘れたいが、良い想い出はずっと覚えていたいもの。さて同じ発音の“甘草(かんぞう)”はマメ科の植物で全くの別物。そちらは漢方薬として利用されている。

『小さな想い出』
作詞・作曲・歌:浜口庫之助 昭和44年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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コマツヨイグサ

 堀之内寺沢里山公園付近の野道に咲いている「コマツヨイグサ(小待宵草)」。アカバナ科マツヨイグサ属の越年草もしくは多年草で北アメリカ原産の帰化植物。マツヨイグサやメマツヨイグサやに比べるとずいぶん小型で、草丈は20~30センチ。直径3センチほどの花が夕方咲いて翌朝には萎み赤く変色する。コマツヨイグサは各地に拡がっており外来生物法により“要注意外来生物”に指定されている。
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