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リンドウ・5~葉緑体

 リンドウ科リンドウ属の「リンドウ(竜胆)」。写真は花冠の裂片を拡大したもので緑色の小さな斑点が見える。イネのような緑色の花が光合成をすることは知られていたが、このたび岩手生物工学研究センターが、リンドウの花冠の緑色の斑点は成熟した葉緑体を含む表皮細胞で作られ、一般的な植物の葉と同レベルの光合成を行うことを発見した。同センターでは『従来の植物生理学の常識を覆す可能性もあり、花びらの光合成で得たエネルギーで花を長持ちさせているのではないか』として、斑点がどのようにして出来たかなど、今後も研究を続けるという。
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ノブキ・3~腺毛

 キク科ノブキ属の「ノブキ(野蕗)」。花期は8~9月で直径1センチほどの頭花を付ける。頭花の中央に密集しているのが両性花(雄花)で、周囲にある雌花が結実し果実はこん棒が集まったような面白い形になる。果実の長さは7~8ミリで先端には腺毛があり、これが動物などに付着して散布される。
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ヒメジョウゴゴケ

 ハナゴケ科ハナゴケ属の「ヒメジョウゴゴケ(姫漏斗苔)」。山地の蘚類の間や岩に着生する地衣類で背丈は2センチほど。先端は直径5~6ミリの杯状になる。写真の中央に淡紅色の子器が見えるが、この生殖器官の中で胞子が作られる。以前、北軽井沢の鬼押出しで見つけたイオウゴケにも同じような子器があった。
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