千葉県指定「安房神社洞窟遺跡」
昭和7年安房神社内の「参籠所」改築に伴い井戸掘削で発見された洞窟です。
洞窟の標高は22.5mと鉈切洞穴に近い高さで、全長22m幅、4.5m、現在は埋められています。
平成20年から21年の千葉大学の発掘調査で、縄文時代晩期の土器とされ、この時代に抜歯が行われており発掘された人骨に抜歯が認められることから、このころのものと推定されています。
人骨の年代測定では、弥生時代や古墳時代の年代とされ、広い年代で使用されたようです。
発掘された人骨の一部は、安房開拓の祖先として「忌部塚」に祭られています。
同じような遺跡は佐野地区にもあり、関東大震災で山が崩れて発見されましたが、その後海軍砲術学校ができて、現在は場所すらわからなくなってしまったそうです。
正面の倒れている白い柱が遺跡を示す柱です。