まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「冬天の昴」

2014-05-18 19:41:07 | 読書のすすめ
今日も夏日和でしたね。


さて あさのあつこの「冬天の昴」を読みました。

冬天の昴
あさのあつこ
光文社


あさのあつこの時代物ミステリー「弥勒シリーズ」の第4作です。

江戸の同心小暮信次郎の後輩赤田哉次郎が遊女と無理心中を図った。
血の量が多い・・・と信次郎はこの心中に不信を抱く。
そもそも赤田は、遊女と心中するような男ではなかった。
過去にも、同様の心中事件が起きていた。
信次郎は、一目置いている商人遠野屋清之助と岡っ引きの伊佐治を巻き込んで
調べを始まるが・・・

険呑で危険な男、信次郎。
もと武士の次男で、暗殺を生業していた商人清之助。
似通っているようでまるで違う。
違うようで、分かりあっているようなこの二人の前で
伊佐治が気を揉む。

この3人のなんともいえない駆け引きが、「弥勒シリーズ」の醍醐味。

途中、清之助が挑発し、信次郎が切り捨てそうになる緊迫したシーンもあり。
伊佐治は、この二人は全くと思いながら、
やはりこの二人の危うさに魅かれている自分を自覚している。

清之助を求める心が壊れかけたお登勢や、
信次郎を殺そうと思っているもと武家嫁お仙が登場する。

二人ともモテモテです。

女性ってこういうどことなくいびつな男性に魅かれるのでしょうか。
私は信次郎の揺るがない冷酷さが好き。
とは言っても実生活でこんなひとに出会ったら、飛び退って近づきませんけど。

いがぐりおは 冷たい人が好き?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
人気ブログランキングへ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする