まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「祈りの幕が下りる時」東野圭吾

2014-05-05 23:34:52 | 読書のすすめ
今日は寒かったですね。

さて 東野圭吾の「祈りの幕が下りる時」を読みました。

9月発行で今5月・・・・8か月。
長いです。
うちの図書館は新しい本に職員は1カ月予約を付けられないことになっています。
東野圭吾だとか宮部みゆきだとか湊かなえとか百田尚樹とか
もう無理です・・というくらい予約がついてからの予約となる。
本のすぐそばにいるのに・・・不条理ですが仕方ない。

この本は、「新参者」や「麒麟の翼」の加賀恭一郎シリーズ最新作。
家を出てから孤独死した加賀の母にまつわる秘密が明らかになる。
何故母が父と小学生だった恭一郎を置いて家を出て行ったのか
なぜそのまま二度と会おうとしなかったのか・・・
などがだんだん明らかになって来る。

犯人が最初に犯した罪は事故とも言える罪。
しかし、逃亡中であったために、その罪をかくしさらなる罪を犯す。
自分を守る罪や愛する人を護るための罪が度重なることによって、
自身の方向を見失ってただ落ちていく。

そしてその罪のからくりに気付いた人たちを
どんどん消し去って行くしかすべがなくなる。

私たちは普段あたりまえのように身分証明をさせられるが
自分の存在をこの世から消した人たちは、身分を証明できない。

せつない話である。

救いがあるとしたら、加賀がいつも暖かく
人と寄り添おうとするところだろうかと思う。

いがぐりおは 祈ったことある?
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コメント (2)
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