まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「死神の浮力」伊坂幸太郎

2014-05-12 23:41:12 | 鶏頭(三歩歩くと忘れる)
今日も過ごしやすい一日でしたね。
マッサージに行って、ちょっと揉み返し気味?^^;


さて 伊坂幸太郎の「死神の浮力」を読みました。

死神の浮力
伊坂 幸太郎
文藝春秋


性別:多分男性
年齢:30代くらい
特技:雨を降らすこと
趣味:音楽を聴くこと
通称:千葉
職業:死神

千葉は今回、1年前に娘を殺され、
その犯人の判決が無罪になったばかりの山野辺のもとへ・・・
死神たちは死の8日前に対象者の所に行って交流をもち、
対象者の死を「可とする」か「見送りにする」かを決める。

山野辺夫妻は娘が殺された当初、犯人の本城から
殺害時のビデオを見せられていた。
明らかに本城が犯人とわかっているのに、
本城は無実となる。

山野辺夫妻は本城への復讐を開始するが・・・

一説によると、人間の25人に一人はいわゆるサイコパス。
罪悪感をもつことがなく、人の気持ちが本当の意味では全く理解できない。
痛みを感じることがないから、人を傷つけるのも平気である。

本城はまさしくそのサイコパスあり、
山野辺夫妻の尊厳を傷つけたり、犯罪者にして世間的に抹消しようとしている。
逆に言うと、本城がここまでやった動機がよくわからなかった。
人が苦しむのを見るのが好きだからと言っていただが、果たしてそうなのか。

千葉はそんな夫妻と行動を共にする。
彼らのために面倒な事も協力する。

自分が死ぬと決める相手と深くかかわるというのは
想像を絶する辛さではないかと思う。
だから、通常の死神は手を抜く。
千葉にはほとんど感情がない。
それなのにまじめな千葉は、手を抜くことが嫌いで
最後まで山野辺と向き合おうとするのだ。

本書には「人間はいつか死ぬ。死ぬことは恐ろしいか。」
というテーマがあるように思う。

全体を通して伊坂節が通った習作と思います。
ついでに「死神の精度」の続編だったのね。
また千葉に会えると思うと嬉しい。
早速借りてきたので、読みたいです。


いがぐりおは 伊坂節好き?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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コメント (2)
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