徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

解毒中 ??

 毒神の毒に侵され、ただでさえ老朽化が進んでいた稚拙なオツムが大打撃を被り....。

何とか解毒剤で、解毒が進みつつあるものの、長期間のブランクを埋めるには、まだまだのようです。

音沙汰なしのこんな愚ブログでも、カウンタの数字は日々微増しており、飽きずに懲りずに訪れて下さっていた皆様には、大変感謝いたしております。と共に、新規投稿もせず、コメントにレスポンスもせず、大変失礼をいたしました。

この先、どうなることやら解りませんが、何とか、書けるときに、無理をせず、細々と続けてみる所存であります(今日現在は)。


もう今年も残すところ2週間、またまた今年もあっという間の一年でした。

投稿をさぼっている間にも色々な出来事がありましたね。

A380 は、初号機がシンガポール航空にデリバリされた一方で、B787 は頓挫、Dreaming であります。初号機を受領予定の青さんも、北京五輪はおろか、来年受領できれば恩の字、といったところでしょうか。

Boeing は、張子で Roll Out させた 787 フィーバーから矛先を変えようと、777 の 1000 機目が最終組み立て段階でデリバリ間近!を話題にしたり、
  737: 40 years strong
と、驚異的ロングセラー機 737 シリーズが 7000 を超えるオーダーを獲得していることなどと、懸命に努力しているようです。

777 と言えば、本邦の 777 (青さん赤さん)にも EFB: Electrical Flight Bag 搭載機がデリバリされてきており、777 乗員部の方々は“差し替え地獄”から解放か!? --- 残念ながらそうはなりますまい。
最新のチャート類が Cockpit 内の LCD に表示され、地上走行中など、チャート上に自機位置が表示され、Runway Incursion などの安全性向上に寄与するのは EFB の効能の one of them でして、やはり今のご時世、もっともありがたいのは、離陸時のエンジン出力設定に assumed temp. を利用できて、よりきめ細かく適切な離陸推力を使えることではないでしょうか。
( T/O Thrust を Required Field Length を満足できる値まで低くすることができる)
無駄な燃料を食わず、CO2 も出さず、さらにはエンジンにも優しいので、整備コスト面でもメリットがあることでしょう。
( T/O Thrust が低く抑えられるので、それにより、エンジンの Service Life の延長が可能となる)

Navigation に目をやると、本邦の空にも、R-NAV, RNP の時代到来となり、RNP: Required Navigation Performance ベースの RNAV Route (Enroute, SID, STAR) がお目見えしてきておりますねぇ。
(※これまでも RNAV Route は主要幹線で設定されていましたが、それは RNP based ではありませんでした)

海外に目をやると(最近は海外の比重が高い ... オツムがいかれているのに)、FAA では、Runway Incursion の定義を ICAO のそれと同様に変更(※従来の FAA における Runway Incursion とは、active runway に対する侵入のみが対象で、その他は "surface incident" として扱っていたが、新しい FAA の定義では、ICAO 同様、Active であろうとなかろうと、許可なく滑走路に侵入・滑走路を横断すると、それは Runway Incursion となる)しました。

同じく米国では、パイロット(厳密には“ commercial pilot ”)ライセンスの年齢制限を、60歳未満から65歳未満に、と FAA が rule making していた案が認められ、60歳を過ぎても飛び続けることができるようになりました(こちらも ICAO standard と同様、60歳を超えたパイロット同士で運航することは許されない;クルー編成は60歳未満の PIC でなされなければならない)。

横文字との格闘では、事故報告書もあります。

2006年8月27日、ケンタッキー州 Lexington での Comair 5191
 [ NTSB から本年7月26日に公表 ]
2005年12月8日、イリノイ州 Chicago Midway 空港での Southwest 1248
 [ NTSB から本年10月2日に公表 ]
2005年8月2日、カナダ・オンタリオ州 Tronto CYYZ での Air France 358
 [ TSB of Canada から本年12月12日に公表 ]

と、手元に三冊( CYYZ での Air France 358 A340-313 F-GLZQ はホカホカ)積んであります。

これらからも学ぶべき事が多いので、何れ、その断片でも紹介できればと思っているのですが、いかんせん、今の状況で叶うことやら....。
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