前回LP Spiceでシミュレートしたが、その結果が実態に対しどの程度の精度なのか知りたくて実測してみました。6/14紫字追記
■1)測定状況
620Aを確認した時は、以下のような状況です。
ネットワークを引っ張り出して、右側から出ている緑色のワニ口はHF(同軸ツイータ)信号で、左側から出ている黄色のワニ口はLF(ウーハー)信号です。これをフローティングでPCのマイク入力にステレオケーブルで入れています。この状態は、■3)の③の測定状況となります。フローティングで簡易に測定しているのでノイズや絶対値については若干誤差がありますが、時間的には大きな差は出ないと思います。2405については、前回の回路図で緑の●の位置(1.5μFの後)を測っています。
■2)測定結果 単独信号 矩形波は500Hz
以下です。アンプはRDA-520だとノイズが多くて波形観測不可能なのでLP2020A+を使用。オシロに書いているOS=の値はオシロのゲインで波形を大きくしたい時は、-値を上げます。時間軸は0.4mS/Divですので、5コマで2mSです。
①はアンプの+出力端子で、②が2405のHPFの1.5μFの後で、③は上の写真の左側のLF(ウーハー)信号で前回の回路図上の青●の位置、④は、上の写真の右側のHF(同軸ツイータ)信号で前回の回路図上の黄色●の右のR8の右の位置です。
前回のLP Spiceの波形と比べると、
・④の同軸ツイータの信号は似ています。①と比べても時間的な位置もほぼLP Spice同様に同期しています。しかしアンダーダンピングの応答時間τがLT Spiceの方が短いので何回も振動していますが、実測はそんなに振動していない。
・③のLF(ウーハー)信号も基本的には同じですが、実信号の方が鈍ってはいない。LT Spiceでは立ち上がりが0.5mS位鈍っていましたが、実測はほとんど鈍ってはいない。
・2405の方は、②ですが、これはLP Spiceがパルス信号でしたが、実測はほぼ矩形波を保存しています。
LP Spiceでは必ずしも全てが反映されていないようです。
■3)測定結果 2信号同時表示 矩形波は500Hz
PCオシロは2入力ですので、リファレンスのアンプ出力と2405及び620Aを同じ時間軸で表示してみました。0.4mS/Div
①は、2405の1.5μFの後で、前回の回路図で緑の●の位置(1.5μFの後)を測っていますが赤線のアンプ出力の反転信号になっています。②はその先のR4(6Ω)の後を見たのですが、これは赤線のアンプ出力と同じ位相になっています。
③は、604-8GのLH(青線)とHF(赤線)です。これから、LF(ウーハー)はHF(同軸ツイータ)とほぼディレー無しであることが判ります。あるとしても0.05mS程度LFが遅れるようですがこれは聴感では識別不可能です。
またPCオシロのゲインで■2)の④がー18で赤線のp-pがフルスイングの71%ですが、■3)の④では-21で同じアンプ出力で赤線がフルスイング100%ですのでPCオシロのゲイン差3で約3割表示が違っているようす。
■1)測定状況
620Aを確認した時は、以下のような状況です。
ネットワークを引っ張り出して、右側から出ている緑色のワニ口はHF(同軸ツイータ)信号で、左側から出ている黄色のワニ口はLF(ウーハー)信号です。これをフローティングでPCのマイク入力にステレオケーブルで入れています。この状態は、■3)の③の測定状況となります。フローティングで簡易に測定しているのでノイズや絶対値については若干誤差がありますが、時間的には大きな差は出ないと思います。2405については、前回の回路図で緑の●の位置(1.5μFの後)を測っています。
■2)測定結果 単独信号 矩形波は500Hz
以下です。アンプはRDA-520だとノイズが多くて波形観測不可能なのでLP2020A+を使用。オシロに書いているOS=の値はオシロのゲインで波形を大きくしたい時は、-値を上げます。時間軸は0.4mS/Divですので、5コマで2mSです。
①はアンプの+出力端子で、②が2405のHPFの1.5μFの後で、③は上の写真の左側のLF(ウーハー)信号で前回の回路図上の青●の位置、④は、上の写真の右側のHF(同軸ツイータ)信号で前回の回路図上の黄色●の右のR8の右の位置です。
前回のLP Spiceの波形と比べると、
・④の同軸ツイータの信号は似ています。①と比べても時間的な位置もほぼLP Spice同様に同期しています。しかしアンダーダンピングの応答時間τがLT Spiceの方が短いので何回も振動していますが、実測はそんなに振動していない。
・③のLF(ウーハー)信号も基本的には同じですが、実信号の方が鈍ってはいない。LT Spiceでは立ち上がりが0.5mS位鈍っていましたが、実測はほとんど鈍ってはいない。
・2405の方は、②ですが、これはLP Spiceがパルス信号でしたが、実測はほぼ矩形波を保存しています。
LP Spiceでは必ずしも全てが反映されていないようです。
■3)測定結果 2信号同時表示 矩形波は500Hz
PCオシロは2入力ですので、リファレンスのアンプ出力と2405及び620Aを同じ時間軸で表示してみました。0.4mS/Div
①は、2405の1.5μFの後で、前回の回路図で緑の●の位置(1.5μFの後)を測っていますが赤線のアンプ出力の反転信号になっています。②はその先のR4(6Ω)の後を見たのですが、これは赤線のアンプ出力と同じ位相になっています。
③は、604-8GのLH(青線)とHF(赤線)です。これから、LF(ウーハー)はHF(同軸ツイータ)とほぼディレー無しであることが判ります。あるとしても0.05mS程度LFが遅れるようですがこれは聴感では識別不可能です。
またPCオシロのゲインで■2)の④がー18で赤線のp-pがフルスイングの71%ですが、■3)の④では-21で同じアンプ出力で赤線がフルスイング100%ですのでPCオシロのゲイン差3で約3割表示が違っているようす。