井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

新・一番搾り

2017-09-11 18:25:48 | グルメ
今の時季、キリンビールは「秋味」の季節だが、定番の一番搾りもリニューアルしており、「新・一番搾り」として出回り始めた。

これは「おいしい」

ビールよりはワインと日本酒の方が好きなのだが、これはおいしい。

ビールは新鮮さが命である。
銘柄よりも新しい方が確実においしい。

私は米の入ったビールは、基本的に好きではない。
なので、国産で言うと、10年前まではヱビスビールかモルツしかなかった。

しかし、ヱビスビールは少し高い。おまけに売れ行きが芳しくない店は古いものを置いているので、それよりは新しいアサヒスーパードライの方がおいしいから、そちらを買うことも多かった。

その頃、キリン一番搾りは「米料理が多い日本の食卓には米のビールが合う」とか何とかおっしゃっていた。

その理屈の解釈は、今となってはどうでもよくなった。
キリン一番搾りが、米使用をやめて麦芽100%になったのだ。

しかも値段は他のビールと同じ。

ところで、通常ビールの原料には麦汁の一番搾りと二番搾りの両方を混ぜて使う。
しかしキリン一番搾りは、一番搾り麦汁しか使わないので、原料コストは単純に考えると倍違うはずだ。

キリンの社員に聞いたのだが、当初はプレミアム価格で販売の案も出たそうだが、普及促進のため薄利多売路線をとったと言う。

これができるのは、やはりキリンビールの体力の強さだろう。ちなみに一番搾り製法は特許を取った訳ではないので、他社でもやろうと思えばやれるのだそうだ。

しかし、誰も追随しない。キリンビールのドヤ顔が透いて見える構図である。

私がビールに求めているのは、麦のほのかな甘味なのである。麦の甘味とは、あのポン菓子のような麦のお菓子でわかる、あれだ。

麦芽のビールにはそれがある。

決してキリンビールの回し者ではないのだが、買って飲むなら一番搾りしか買えなくなってしまった。

ビール好きな方、新・一番搾りも試してみて下さい。