華氏451度

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お知らせ/「もうひとつの戦争展」

2006-02-05 01:37:06 | お知らせ・報告など
「草の根メディア9条の会」で配信された「お知らせ」を転載する。

【きょうは、私も携わっている「平和のための戦争展」運動の分野で起きている由々しきうごきについてお伝えします。それは、私たちの「戦争展」に対抗するかたちではじまった「もうひとつの戦争展」をめぐるうごきです。事態はここまできているという意味で、気持ちを引き締めていきたいと思っております。
各方面に流していただくとともに、こうしたことがほかで起きていないかどうかもわかりましたらお教えいただきたいと思います。
なお、本日の『しんぶん赤旗』5面(国民運動のページ)に、「もうひとつの戦争展」に関する記事が掲載されました。あわせてお読みいただければ幸いです。

2002年の夏、愛知で「あいち・平和のための戦争展」の開催にぶつけるかたちで、同じ日程、同じ会場で開催され、全国的にも反響をよんだ「もうひとつの戦争展」が、その後も全国各地に、静かに広がっています。
昨年だけでも以下の通りです。
・7月21日(木)~22日(金)広島県広島市
・7月30日(土)~8月3日(水)福井県福井市
・8月4日(木)~7日(日)愛知県豊橋市
・8月5日(金)~7日(日)東京都世田谷区
・8月11日(木)~15日(月)長崎県長崎市
・8月11日(木)~16日(火)愛知県名古屋市
・8月12日(金)~16日(火)岡山県岡山市
・8月21日(日)~28日(月)静岡県掛川市
・9月7日(水)~13日(火)静岡県浜松市

この他にも埼玉県の川口市では「激動の明治・大正・昭和展」という名称で、かつての侵略戦争を美化する展示会が開かれています。また「新しい歴史教科書展」なるものもひらかれているとの話しも耳にしました。こうしたうごきは、放置しておけば広がりこそすれ、おさまることはないと思います。さらに見過ごせないのは、昨年12月16日(金)~18日(日)、兵庫県民会館2階大展示室で行われた「もうひとつの戦争展――靖国神社:移動遊就館――日露戦勝100周年・終戦60周年」と題した展示会を、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会が後援していることです。
この展示会は、チラシで「靖国神社・遊就館が、パネルになってやってくる」とうたい、内容としては、遊就館から借用した展示パネル35枚のほか、日露戦争のパネル20枚、天皇・皇后のサイパン慰霊・奉迎活動5枚が展示され、併設講演会では兵庫県近衛会会長などが話をするというものです。こうした内容の展示会を県や市、それぞれの教育委員会が後援したということで、現地の母親連絡会、小中学校の教職員組合、高校の教職員組合などが抗議し、後援の撤回を求めましたが、現時点では神戸市は後援の撤回を拒否しています。

これは重大な事態です。放置しておけば、必ずや全国的に波及する恐れさえあります。とくに私どもの埼玉では、「新しい歴史教科書をつくる会」の元副会長である高橋史郎氏を教育委員に迎え、その高橋氏が主宰する「師範塾」の理事長に就任するとのウワサさえある上田県知事のもとで、もしこうしたうごきがあれば、それこそ「我が意を得たり」として後援しかねない「条件」があります。黙過できない状況です。それでなくても、全体としていまこの国は、かつての侵略戦争を、やむをえなかった戦争、アジア解放の正義の戦争として描き出すなど歴史の偽造に大わらわです。「兵庫で起きたできごと」として見ているわけにはいきません。

神戸市や兵庫県などへの抗議・要請を行うとともに、私たちの「戦争展」をはじめとする平和のとりくみを、もっともっと大きく広げることが急がれています】(転載終わり)

コメント (6)
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