☆ 私の家はどこ？ ☆

                       

                                　　

　　　　　　　　　　　　　ここから見える住宅地の中に我が家がある。

　　　　　　　　　　　　　緑の屋根が見えるだろうと主人は言うけれどわからない。

　　　　　　　　　　　　　この山道を下りきったら、そこには住宅地が広がっている。

　　　　　　　　　　　　　移り住んだときは、家がちらほらだったのに、いまでは

　　　　　　　　　　　　　ずいぶん増えている。

　　　　　　　　　　　　　青い澄んだ空と遠くに見える山と木々の緑は、

　　　　　　　　　　　　　心を落ち着かせてくれる。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　

夏休みの思い出

その昔、この地域は、谷だったと聞いたことがある。

道を歩けば、アップダウンがあるから、
楽に歩けたり、ちょっときつく感じるときもある。

そんな環境のこの地域だけれど、朝から涼しい風が吹いている。

この風は、過去に感じたことがあったと思う。

子どものころの夏休み。*(ひまわり)*
エアコンなど普及していないころだった。

「朝の涼しい間に勉強しなさい！」という母の声で
夏休みの宿題をしていたとき、自然の風はこんなのだった。

自分の部屋は二階で暑かったから、勉強をするのは、
庭が見える居間だった。

母は、家事をしながらわからないことを尋ねたら
勉強のアドバイスをしてくれた。

宿題が終われば、いそいそと遊びに出かけた。*(スニーカー)**(ダッシュ)*

ふたり姉妹だったので母は、私たちにお揃いの綿のサマードレスでつくってくれた。

３歳下の妹は、なぜかしら、いつも私の後についてきていた。

時間がゆっくり流れていた私の子ども時代。
物は豊富ではなかったと思うが、いい時代だったのかもしれない。

それを思ったら、現代の子どもは、忙しそうに感じてしまう。