美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

「ゲバラ覚醒」

2020-08-25 13:32:59 | 本・映画

海道尊の「ゲバラ覚醒」を読みました。

チェ・ゲバラは、キューバ革命の時の革命家です。

私の若いころ、革命は心を掻き立てる出来事でした。チェ・ゲバラは、私の心をわしづかみにした革命家でした。でも、あまり詳しいことは、勉強しなかったので、知りません。

本屋のサイトでだったか、ゲバラという名前に目を留め、「ゲバラ覚醒」を買いました。

後で知ったことですが、これは小説でフィクションだということでした。それで、海道尊のゲバラ像を読むという気持ちで読みました。

でも、最後に記述してある参考文献は、それは並大抵のものではなく、海藤尊の、ゲバラへの思いとこの本への思いを感じられました。

青年の頃のゲバラが生き生きと描かれています。人に出会い、人から愛されるゲバラが、人とのつながりの中で、生きる道を見つけていくのだとわかります。

友人ピョートルとの愉快でめちゃくちゃな南米縦断旅行が、その後のゲバラの人生を決めていきます。

ゲバラ自身の性格もまた、革命家になるように生まれついたのでしょう。

「自分の自由を侵されたくないから、他人の自由も侵さない。自由を阻む者は僕の攻撃対象になり、その排除のためなら人生を捧げても構わない」

ゲバラのその言葉が、革命家ゲバラの信条だったと思います。

その言葉は、私の思いともつながります。今まで生きてきて何も手に入れなかったけれども、自由でありたいという思いだけは、今でも私が持っている大切なものです。

ゲバラが青年のころまでに出会った人々との交流を描き、次第に革命家になっていく姿がはっきりと見えてきて、まさしく「ゲバラ覚醒」でした。


コメント (2)
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