BAR CROSSの銘酒事典

BAR CROSSでこれまでに開封してきたお酒達を紹介しています。
豊島区西池袋3-29-3 梅本ビルB1F

Douglas Laing's PREMIER BARREL BOWMORE10YEARS 700ml,46%

2010年06月07日 | ボウモア

本日のボトルは数年前にボトリングされたボウモアです。

 

「ダグラスレイン・プルミエバレル/ボウモア10年」 700ml、46%    

 

ダグラスレイン社はもともとは「キング・オブ・スコッツ」などのブレンデッドウイスキー

を手掛ける会社として知られていましたが、オールド・モルト・カスクシリーズ(通称OMC)

きっかけに、シングルモルトのボトラーとしてもその名を馳せることとなりました。           

 

Dlpbbowmoreこちらのボトルは2005年頃のリリースだったかと

記憶しておりますので、1990年代に入ってから

蒸留されたボトルだと思われます。

アタックの香りはやや甘く、アイラ特有の薬品臭は

時間をかけてゆっくりと姿を現すような印象です。

パフュームとまではいきませんが、少しそれに近い

ような香りも感じられます。

味わいは麦芽の甘みのあとに海藻、ヨードなどが

こみ上げてきて、フィニッシュにかけてはやはり香り

同様のパフュームに似た雰囲気が見られます。

どちらかというと’80年代ボウモアが好きな人

向けかもしれませんね。

 

開栓日:4月29日

ワンショット価格:1,400円


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UD Flora & Fauna / MORTLACH16YEARS 700ml.43%

2010年06月05日 | モートラック

本日は最近めっきり見かけなくなったこのボトルです。

 

「UD社花と動物シリーズ/モートラック16年」  700ml、43%  

 

レアモルトシリーズと花と動物シリーズは、蒸留所の所有者であるUDV社が

ボトリングをした「半オフィシャル」的な存在でしたが、最近はクライヌリッシュや

カリラなどのようにオフィシャルとしてリリースされるボトルが増え、また長熟の

閉鎖蒸留所などもレアモルトシリーズとしてではなく、オフィシャルボトルとして

のリリースが主流となり、UDRMとUDFFのシリーズはその役目を終え新たな

ボトルはリリースされないこととなりました。

終売になったのが比較的最近なのでストックはまだまだ流通していますが、

蒸留所によっては非常に品薄だったり、価格が高騰したりしています。

 

Udffmortlachこちらのモートラックも最近見かける機会が減って

きたボトルです。

シェリー樽熟成らしくかなり濃いめの色調です。

香りもシェリー樽由来の香りが非常に強く、ラム

レーズンやカラメルなど濃厚です。

口に含んでも濃厚に甘くしっかりとした渋みもあ

り、力強いボディを味わえます。

ちょっと樽が効きすぎな感もありますが、マデュ

ーロタイプのシガーと合わせると良さそうですね。 

 

開栓日:2010年4月30日

ワンショット価格:1,400円


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Lemorton1978/2008  Vieux Calvados Domfrontais

2010年06月04日 | B-ブランデー

本日は長期熟成カルヴァドスのご紹介です!               

 

「ルモルトン1978/2008 ヴィユー・カルヴァドス・ドンフロンテス」 700ml、40%     

 

ルモルトンは世界各国で高い評価を受けているカルヴァドスで、

その華やかな香りが特徴です。

また、今回のボトルの”Domfrontais”地区は「洋ナシの使用

比率が最低でも30%以上で上限は無し」という特殊なエリア

なため、同地区のカルヴァドスは他の生産者のものであっても

香りが非常に華やかで優雅な味わいのものが多いです。

 

Lemorton1978色合いは深みのある赤褐色。

アタックから非常に柔らかで華やかなリンゴ

の香りがあり、うっとりとします。

口に含むと最初はお酒であることを忘れさせ

るかのようにすーっと入ってきます。

そしてじんわりとリンゴの皮の渋みにも似た

ややタニックな味わいが広がりますが、決し

てキツ過ぎることはありません。

あくまで優雅に、穏やかに主張を続けます。

気がつけばいつものテイスティングより5分以上

早く飲み終わってました(笑)

 

シングルモルトも美味しいですが、たまには長熟カルヴァドスに浮気して

みるのもいいですよ♪

 

開栓日:2010年4月30日

ワンショット価格:1,600円                      


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BLACKADDER RAW CASK / BRAEVAL12YEARS(1996/2009)

2010年06月03日 | ブレア・アソール,ブレイヴァル

最近古いボトルのご紹介が多かったので、ちょっと新しいボトルをご紹介しましょう!

 

「ブラッカダー・ローカスク

 ブレイヴァル12年(1996/2009)・シェリーバット」 700ml、57.3%                 

 

ローカスクシリーズはブラッカダー社の看板商品で、瓶詰めの際に着色や冷却ろ過、

フィルタリング等を一切施さないのが特徴です。そのため瓶底には多量の澱が沈殿

しています。リリース当初はそのあまりの異物混入ぶりに衝撃を受けたものでした。

最近は見慣れたせいか、澱の量が少なくなったような気がします

 

Rcbraevalブレイヴァルはシーバス・ブラザーズ社が所有する

スペイサイドの蒸留所で、かつては

「ブレイズ・オブ・グレンリヴェット(Braes of Glenlivet)}

と呼ばれていましたが、ザ・グレンリヴェットとの混同

を避けるために現在の名称に変更されました。

生産量のほとんどがシーバスリーガルなどのブレンド

用に回されるため、シングルモルトとして見かける機会

は少ない蒸留所で、私も滅多にテイスティングしない

銘柄です。

熟成はシェリーバットと記載してるのですが、色合いは

色合いは比較的薄く、ペールゴールド。

 

シェリーバットにしてはバーボン樽系のバニラ香的なものが強く意外な印象です。

ローカスクらしくセメダインのような強烈なアルコール臭もしっかりとあります。

口に含んでみるとシェリー樽由来のしっかりとしたタンニンと甘みが感じられ、口

の中に強く長く広がります。加水すると香り、味わいともにパンケーキのようにソ

フトで心地よい甘みが出てきて美味。

このボトルに関しては少量の加水をお勧めします!

 

開栓日:2010年5月4日

ワンショット価格:1,000円


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TOMINTOUL GLENLIVET12YEARS 750ml,43%

2010年06月02日 | トミントール

朝(といっても昼過ぎですが)起きてPCを立ち上げたら

「首相辞意!!」

いやいや、びっくりしましたよ。

そんな衝撃ニュースがあった今日も、KOZYはのんきにオールドボトルのテイスティングを

しています

本日のボトルは

 

「トミントール・グレンリヴェット12年」 750ml、43%

 

ぱっと見た感じがウイスキーのボトルっぽくなく、当時から化粧瓶とかパフューム瓶とか

呼ばれていたボトルです。このボトルを見て懐かしさを覚える方も多いことでしょう。

1990年代まではこの瓶形でしたが、現在は通常のトール瓶タイプになっています。

所有者は昔も今もホワイト&マッカイ社(現インドUBグループ)です。                               

 

Tomintoul12y色調は先日ご紹介したダフタウン8年とほぼ同じくらい。

やや濃いめの茶褐色です。

アタックの香りは甘く、砂糖菓子のよう。それに湿った

落ち葉のような土を感じさせる香りもうかがえます。

口当たりは非常にスムースで滑らか。

香りと同系統の甘さがあり、メープルシロップのよう。

飲めば飲むほど甘さが強く感じられるような気がします。

現行品よりもオールドボトルの方が甘みが強いように感

じました。

疲れを優しく癒してくれるこの味わいは、まるで”膝枕”

のよう(笑)

 

開栓日:2010年5月6日

ワンショット価格:1,200円


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Kingsbury-Springbank1991 Refill sherry cask 700ml,57.1%

2010年06月01日 | スプリングバンク

本日ご紹介するのは人気蒸留所スプリングバンクです!

2001年だったか、2002年だったか?

ジャパンインポートシステムさんから初めてこのシリーズがリリースされた時は

それはそれは衝撃でしたよね。

今や伝説となりつつあるボウモアの1966やアードベッグの長熟、タリスカーの長熟など

錚々たるボトルが名を連ねておりました。それらが2万円もしないで買えていたあの頃が

懐かしい・・・。

 

で、今回のボトルはそういった伝説のボトルがリリースされた後にボトリングされたものです。

購入時期がいつ頃だったかは覚えていないのですが、新ラベルに切り替わるちょっと前の

ボトルだったかと思います。                                                        

 

「キングスバリー・ケルティックラベル

 /スプリングバンク1991 リフィルシェリーカスク」 700ml、57.1% 

 

Kbspringbank1991  ボトリング年は不明ですが、10年程度の熟成だったかと

 思います。

 リフィルとはいえ、10年そこそこにしてはかなり濃いめの

 茶色をしています。

 香りは甘くナッティ、シェリー、微かにピーティ。

 オイリーでボリューム感があり、シェリー樽由来のどっしり

 フルボディが楽しめます。スプリングバンクでよく言われる

 ブリニー(潮っぽい)なニュアンスも感じられ、舌にねっとり

 と絡みつくようなカラメル系の甘みもあります。

 味わいの濃厚さと度数の高さが上手く溶け込み、ボクシン

 グで言えばへヴィー級クラスですね。

 個人的な好みで言えば、少し樽が効きすぎているような印

 象を受けました。

 ハーフで愉しんでもいいかもしれませんね。

 

 開栓日:2010年5月10日

 ワンショット価格:1,800円


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