脳のミステリー

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奈良の桜井茶臼山古墳

2009-10-24 13:35:54 | Weblog
マイブログ『脳のミステリー』に直接関係はないが、ましてワンダフル・ワンコ・セラピーにも音楽セラピーにも・・・

1949年以来何と60年ぶりの再発掘の記事を私はゾクゾクしながら読んだ。
古墳の木棺は通常、石室内に流入する土砂などによって腐食して残らないことが多いが、初期大和政権中枢部に築かれた前方後円墳の大和天神山古墳(同県天理市、全長103メートル)や前方後方墳の下池山古墳(同、全長120メートル)などでは木棺が残っており、コウヤマキ製だったと発表された。
それまで「トガの巨木」と鑑定されていたが、今回「コウヤマキ」と判明し「真実」が突きとめられたという事である。
竪穴式石室の中は南北6.75m、東西1.27m、高さ最大1.71mで岩盤を掘り窪めた縦穴に数千枚もの貴重な板状石材(幅30~40センチ)を整然と煉瓦のように積み上げて床面や壁を築き、巨大な天井石を12枚載せてあり、更に眼を驚かせるのは水銀朱が全面に塗られて鮮やかな色彩が残っているという事である。
木棺はコウヤマキの丸太を半分に割ってくりぬいてある。

朱は被葬者を邪気から護ったり腐敗を防ぐ意味があったのだろうが、石室の建築方法がとても丁寧で当時貴重だった水銀朱を大量に使用している事から王墓の可能性が大である。
常緑高木で、高さ30m以上、直径1mに達するものもある松属のコウヤマキの丸太で棺を造り、辰砂のひとつである水銀朱で塗ったり・・・
長年、美術館の仕事として、シナバーレッドを大きく取り上げてきた私はとても魅了されて日経新聞(10月23日)を読んだという訳である。

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