脳のミステリー

痺れ、言葉、触覚等の感覚に迫るCopyright 2001 ban-kuko All Right Reserved

大変だ~ やってしまった~

2013-04-27 11:43:56 | Weblog
「大変」の後には「大きな変化」が・・・



哀しいかな・・・専門家の方の援助で入浴をするようになって数年が経ちます。
元来、シャワー派の生活を長年、やってきた私も「入浴はいつでも出来る」が急変して「単独では絶対にダメ」を否定できなくなったからでした。
「いつでも大丈夫!」にNO!のダメ押し!
今現在、私の入浴担当の女性は私にとっては2代目です。

月曜日の事・・・好ましくない条件が重なってしまったのです。
入浴が起床から凡そ8時間後になってしまい、更にいつも午前中にいる女性が帰ってしまった後になってしまったのです。
女性は私のお気に入りの他の女性によく頼んでいってくれましたが、入浴後何も知らない女性が浴室付近を勢いよく掃除機をかけ始めたのです。
私は恥もなく叫んでしまいました・・・止めて!
床を伝って私の足に到着した掃除機の激しい震動は・・・躊躇いもなく右の爪先から一気に足・脚を駆け昇り、脇腹を通って右腕・右手、更に右顔面を襲ってきたのです。
気づけば、右半身は酷い「浮腫み」に・・・
火曜日の朝を待ち遠しく迎え、北里のリハビリに行きました。
主任療法士は「左も浮腫んでる」と言って、いつものリハビリを丁寧に施してくれました。
北里のリハビリが終わって即、せんぽ高輪病院の脳外科医を尋ねました。
主治医は「黄連解毒湯」という漢方を服用してみましょうか、と言いました。
つい最近「脳卒中後遺症に効果を示した漢方」という説明に「暫く飲んでみます」と私は答えました。
私の脳卒中後遺症は、運動障害や温度感覚、痛覚、知覚障害など片麻痺の症状です。
これらに対し西洋薬と漢方薬を併用しての実験で良好な結果を得た、というのです。
臨床実験での男性の年齢は私の一周りも下で、私の発症年齢と同じで・・・左上下肢に痺れ感・熱感が・・・
今現在の私の脳卒中後遺症と異なる点は熱感無しで、それに代わってあるのは痛感ということです。
男性は、この症例に対してそれまでの西洋薬に追加してツムラ黄連解毒湯エキス顆粒(医療用)7.5g(1日量)の投与を開始したのです。
投与2週間後に左上肢のシビレ感の軽減および左下肢熱感の改善が得られたそうです。
投与1ヵ月後では左上肢のシビレ感が楽になり,下肢の熱感も軽くなり氷で冷やすことはなくなったということです。
私の場合は、痛覚が軽減されたらいいのになあ~
男性は更に投与半年後には,今までは歩行には杖が必要だったが,杖なしで歩けるようになったなどと著名な運動障害の改善も得られたというのです。
私は外出に電動車椅子を利用していますが、これは我が身を天敵から守るため!
これらの効果の発現はその構成生薬の持つ血圧降下作用中枢抑制作用,環状ヌクレオチドに対する作用、抗炎症作用、血液凝集抑制作用などが総合的に作用する為の,証の合致が得られたからだ、と考えられるのです。

黄連解毒湯は海馬の血流増強作用があるとも言われています。
この漢方は、服用しだして未だ数日・・・来週あたりの効果に「乞うご期待!」です!

月曜日に私を急襲した浮腫み・・・それは何と1週間近くも続きました。
昨日の入浴には、長年私を担当してくれる女性が世話をしてくれました。
あらら、装具の靴が窮屈だったのか、足先が赤くなってる!
あれれ、特に右足が膝上まで浮腫んじゃってる~

暫くして、若い理学療法士の女性が「浮腫マッサージ」を施してくれました。
麻痺している右半身は殆ど感じませんでした。
マッサージが左側に移ると、私は「わぁ~気持ちいい~」って声を出して喜びました。
すると、療法士の女性は「同じことを右側にもやっていたんですよ」と言いました。
ホント、きっと気持ち良かったに違いありません!

足の浮腫みは、血管からしみ出た水分が皮膚の下に溜まってしまうことで起こるのは知っています。
その根本的な原因としては、血流が滞ることで毛細血管の内圧が高くなってしまうことや、リンパの機能低下のため、老廃物・毒素・余分な水分などの運搬が正しく行われなくなり、体内の水分バランスが崩れることなどが考えられます。
足の浮腫みは、立ちっぱなしの状態や座りっぱなしの姿勢といったように、長時間に渡って同じ姿勢で仕事や何らかの作業をし続けていることで、足の「筋ポンプ作用」を継続して使わなかったりすることが習慣化しているが要因として挙げられます。
だから、定期的に姿勢を変えたり動いて、筋ポンプ作用を使わせる必要があります。
筋ポンプ作用とは、筋肉の収縮で静脈を圧迫し、血液を搾り出すようにして心臓に戻す機能のことです。
また、高齢になるにつれて筋肉が衰えることでも生じやすくなります。


昨夜は12時近い就寝で、今朝も定時の5時頃には起きました。
着替えて、装具を付ける段になって・・・私は大喜びです。
装具にピッタリくっついていた象さんアンヨに隙間が・・・
足首にもクビレが・・・
療法士の女性の顔を思い浮かべながら、私は何度も何度も「ありがとう」を呟きました。

自分で出来る浮腫マッサージ


【説明】
くるぶしの後ろを押さえ足首をグルグル回す
片手の親指で内くるぶしの後ろを押して足首をつかみ、反対の手を足の指に組ませる。
くるぶしに圧をかけながらグルグル回し、足首をやわらかく動かして。
5~6回ほど回したら反対回しも。

足首をできるだけ大きく伸ばして曲げる
指を組んだ状態で、足首を上下に動かす。
アキレス腱を伸ばす気持ちでつま先を手前にして足首を深く曲げたら、つま先を反対側に動かして足の甲をグーッと伸ばす。
5回行う。

人さし指をカギ型にしてアキレス腱の両脇をプッシュ
両手の人さし指をカギ型に曲げ、関節の部分をアキレス腱の両脇のくぼみに押し当てる。
くるぶしとアキレス腱の間に押しこむようにした後、緩める。
5回ずつ行う。

押さえた状態でつま先を上下させる
両手でアキレス腱を押さえたら、かかとを床につき安定させた状態でつま先を上下させる。
できるだけ大きく上げ下ろしするのがこつ。
5~6回行う。

脚を両手でつかみ ひざに向かって押し上げる
両手で足首をつかみ、ふくらはぎに圧をかけながらひざに向かって押し上げる。
ひざの裏にあるリンパの関門、リンパ節に老廃物を流す気持ちで5~6回。
一連の流れを両脚で行う。

専門職・・・どこまで本当に理解してるのかしら?

2013-04-26 21:07:33 | Weblog
麻痺、痺れ、痛み・・・10年以上も私を悩ます後遺症はこの三つです。
私の体験から言うと、発病直後に麻痺が生じて、痺れがきて、最終的に痛みが襲ってきたのです。
麻痺、痺れ、痛み・・・この中で最悪は麻痺です。

痺れや痛みがあまりに酷いので「麻痺だけだったらよかったのに」と何度も思いました。
でも、最近の症状から解ってきたのは・・・痺れと痛みが生じた現実から逃れるのは大変な事なんだ、と気づきました。
痛み、痺れ、麻痺という順番で重症度が増すと医者が説明してくれた時、私は理解力が不足していたのです。

私を襲ってきた順番は、麻痺、痺れ、痛みでした。
そして医者の言葉と自分の症状から解るのは・・・
重症度で言えば、麻痺しているのが最も悪い状態なのです。
その次にくるのは、痺れ、ビリビリ感です。
そして痛みというのが、実は一番程度が軽い状態なのです。


痛みは我慢出来ますが、痺れのビリビリ感には堪え難いものがあります。
麻痺がとれてくるという状態は、痺れ感や痛み感が伴ってきてから回復してゆく、麻痺の状態がなくなってゆくということなので、つまり悪くなってきたのと逆方向に進むということです。
痺れは、痛みより重い症状で、麻痺は痺れより悪い状態なのです。

痺れている部分が血流の流れの改善で感覚が回復してくるというのは、好転反応と言って感覚が戻ってくるということとのことです。
そして、本人である私が言えることは、感覚が戻ってくるということ自体は善し悪しで、痛みや痺れは最悪にもなりうるということでしょうか

ある医者が言ってました。
痛みの場合だったら、自分の治療経験では、数十分で回復する例もあるが、麻痺の場合だと、一日二日で取れるということはない、と


今まで麻痺・痺れ・痛みという順番でやってきたのでしたら、
痺れ感をともない痛みまで戻ってきた場合麻痺は、あと少しで回復してゆけると考えたら、希望が持てるのでしょうかね~
それにしてもスピード感が無さ過ぎです!
脳出血・脳梗塞にはスピードが鍵です、なんて言われているのに・・・

東洋医学でいう好転反応とは、痺れている部分が、血液の流れの改善に伴って、感覚が回復するために起こる現象という訳ですから、従って、正しい治療によってビリビリ感が強くなったとしたら、好転反応と捉えて、「この後、大いに改善していくぞ」と喜ぶべきでしょうか




そんなことを考えている最中、私はとんでもない「障害者の為のリフレッシュ体操」指導者に出遭ってしまったのです。

昨年までは「ストレッチ体操」というクラスに参加していました。
私にとってはとてもいい体操でした。

ところが、今年になってそれが三つに分けられて、難易度1・2・3になったのです。
私は出来ることは、なるべく自分で、と思っているので「難易度1」を選んでしまったのです。
参加の事前説明はありませんでした。

参加者は、毎回体操が始まる前に血圧・脈拍を測って貰い、簡単な質問に答えるのことです。
私がよく知る係の人が何人かいました。

突然、挨拶もなく、自己紹介もなく、真横にしゃがみこんで色々聞いてきた女性に私はチョッとひるんでしまいました。
軽くでしたが、いきなり私の右手・右足に触れて「はい、右足をあげて!」と言いました。
「ごめんなさい、出来ないです」と答えると「はい、はい、やってみましょう!ホラッ、少しでもあがったでしょ!」の言葉にムッとした私は言いました。
「あがったんじゃないです。健足の左側が腰で引き上げてくれたんです」と言いました。
「いえ、いえ、それでいいんですよ! ダンダン自然にあがるようになってきますからね。医者の許可も出ていますからね」と女性は自信ありげに言いました。
「発病以来10数年、私との付き合いがある私の脳外科担当医の事ですよね」と私は言い返しました。
自信いっぱいの顔つきで「そうですよ~ だからやってみましょう!」と女性は言いました。
「あなたに私の悩みがどれほど分かるのですか?」と失礼だとは思いながらも口走ってしまいました。

主治医だって分からない。
私の痛みや痺れは誰にも分からない。
私にしか分からない。

脳外科医は前の日、私に「許可を出しても、私の右手足じゃないから、出来る出来ないは自分で判断してね」と言ったのです。

私は判断を下しました。
もう既に痺れが襲ってきて、痛みが頂点に達していくのを感じ始めていました。
係員に「ごめんなさい。止めておきます。物凄い痺れ・痛みが襲ってくるでしょうから」と言って部屋を出た私は聞きました。
「あのインストラクターのお名前は・・・タケ~」
そうだったのです!
私が数年前に暫く指導を受けて「私には合わない」と受講を辞退した・・・
やっぱり、あの時の指導法と女性の言葉と接し方が・・・やっぱり、私には合わないんだ、と思いました。

インストラクターの方々、折角よかれ!と思って体操を指導して下さるのですから、医者&患者の立場に立っても互いの言葉を尊重するのですから、是非、気遣いを忘れないようにして下さいね。

特に・・・障害者は健常者以上に、個々に一人ひとりの症状や心の悩みが違うんですから
みんな一緒は、禁物です

電動車椅子と私

2013-04-17 11:09:52 | Weblog
2001年に病魔の後遺症を受容して、半年後には電動車椅子と二人三脚の生活を始めました。

当時はまだ電動車椅子で単独外出をする障害者は稀有な存在でした。

介護保険が普及して驚くほど単独外出の高齢者が多くなってきました。

そして車椅子での交通事故も・・・

道路で車椅子ごと転倒して救急車で運ばれたケースもよく耳にします。

障害者仲間の幾人かも事故に遭っています。

残念ながら、殆どがなるべくして救急車で・・・

安心しきって、強引な運転で・・・当然事故に遭うなあ、と思います。

車だって、自転車だって故障とか不具合は予期せぬ時に・・・





2002年から電動車椅子を使用しているという事は、操作歴11年目に入ったという事です。

初めは何台かチェンジしましたが、2007年からお世話になってきた車椅子はもう一心同体って感じでした。

でも、この冬の異常寒冷で電動の電池が大変な事になっていたのです。

電池の残量がすぐになくなってしまい、走行が心配になって来てたのです。

昨年の秋頃から予備のバッテリーも搭載して外出しましたが、途中で必ず交換していました。

製造元に話を伺おうとしたら、私のお気に入り車種は製造中止だ、という事が分かったのです。

これまで車椅子本体が故障してもすぐに修理に出して同じ型の交換車提供してくれるという有難いシステムを喜んでいたのですが、いつ何時「もう、製造元にないので他のにして下さい」と言われるかと思って、ゾッとしました。

これは、遅かれ早かれ異なった車椅子も考えておかなければ、と思いました。

そして見つけました

でもすぐに気付いたのです。

業者にはすぐ電話しましたが、後ろが重くなっていて停まるようになっている車椅子なので今までのとはチョッと感覚的に違うかもしれない、と言われました。

更に、横揺れするかもしれない、とも言われました。

その内になれるでしょう、と思って約半月乗ってみました。

右の小さな前輪が地面に付かず、クルクル回っているではありませんか

初めは道路がガタガタしているからだな、と思っていました。

でも、滑らかな道でも、病院のフロアーでも・・・クルクルは止まらないのです。

犬の散歩の時もズッと気を張って走行しなくてはならないのです。

再度、業者に連絡する前にタイヤを押してみました。

何と、左の空気がかなり抜けているのです。

右前の車輪が宙に浮いていて、左のタイヤの空気が徐々に抜けていくなんて・・・

私の体じゃあるまいし、バランスを崩しているからガタガタ揺れて、後ろに反り返ろうとしちゃうんじゃない

怖い

四つの車輪が全部ちゃんと地に着く車椅子が昨日配送されました

10年以上乗っていた車椅子より更にコンパクトですが、乗り心地はマアマアです

新しいさん、早く素晴らしいパートナーになって下さいね





ハナミズキ

2013-04-15 05:36:01 | Weblog
桜に代わって、白や薄いピンクの花が眼を愉しませてくれる季節です

ハナミズキは我が港区の花です。

日本における植栽は、1912年に当時の東京市長であった尾崎行雄が、アメリカワシントンD.C.へ桜(ソメイヨシノ)を贈った際、1915年にその返礼として贈られたのが始まりだということです。

因みに、2012年に桜の寄贈100周年でした。

100年も毎年、春に白やピンクの花を咲かせ、秋に赤い実をつけてくれている木がこの世に存在しているかと思うと感慨深いものですね~

ハナミズキは英語ではdogwoodと呼ばれています。

この説には17世紀頃に樹皮の煮汁が犬の皮膚病治療に使用されたためと言われたようです。



高松さくらまつり

2013-04-06 21:08:34 | Weblog
高輪の枝垂れ桜です。殆どの桜が半分以上葉桜になっているのにこの一本だけが今日の祭りを応援してくれてました


お天気が崩れる前の今日、日中、高松宮邸裏での恒例「高松さくらまつり」に盲導犬支援として参加しました。

当初、日本盲導犬協会からPR犬に出動要請をしていたのですが、悪天候を心配してお断りしました。

そこで出動したのが我が家のキャリアチェンジ犬、ぺネロ君

PR犬の代役は初めての経験で・・・でも立派に頑張ってくれました。

小さなお客様のお相手は最高でした

幼児から女学生・・・高齢のおばあちゃま達・・・多くの人がぺネロを撫で撫でしてくれて・・・

疲れたらしく今は爆睡状態です

いつもなら今日のような天気は苦手な私も痺れ痛みも忘れていました

近所の東海大付属高校の吹奏楽の演奏も黒木憲ジュニアの歌も愉しみました