撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

国8沿線(4)セーケシュ市のボリ城

2019-11-19 11:53:27 | 海外生活

 国道8号線(E66)のみ、どういう訳かブダペストを起点にしていないことは前述した通りで

Székesfehérvár(セーケシュフェヘールヴァール)と舌を噛みそうな長い名前の街を起点にし

ている。 恥ずかしい哉、その名を発音して未だかつて一回でネーティヴに通じたことがない。

その起点位置もM7(高速道路)のジャンクション整備により、60Km 出口地点から64Km地点

に数年前変更になったので、今回紹介するボリ城は厳密な意味では沿線でなくなった事になる。

 

Székesfehérvár 市は国8沿線では一番大きな街で、各方面から他の国道が放射線状に集まる

建国時の古都でもある。 歴代の国王が戴冠式をやったり、埋葬されたりしたハンガリー国内で

8箇所あるキリスト教の司教座の一つであった。 人口は約10万人で数の面からは、国内9位

の大きさである。

以前すでに、このブログで取り上げた(2013 03/03投稿)ので、最近の街の様子のみとして

ボリ城に特化したい。                                                                           Nov. 17 2019

  ボリ城 (Bory Castle) の所在地は街の郊外、北側にある住宅地の中にある。

1.セーケシュフェヘールヴァール (Székesfehérvár) 市街

  昔は城壁に囲まれていて、こちらが裏門であったが、今では脇に国道63号線が通って

 正面のようになった。                        May 19  2018

 

 反対側にある大聖堂(11世紀初頭に建造され、今は遺跡)の門が本来の正門であった。

 

 オスマン・トルコ軍の来襲で瓦礫に埋まったが、現在は遺跡公園となっている。

 

 旧城壁内には市庁舎、教会、博物館等、昔ながらの美しい中世の町並みが残っている。 

 

 ひと際高い街のランドマークであるバジリカは聖イシュトヴァン大聖堂。

   May 19 2018 

 

2.ボリ城 (Bory vár)

  城と云っても実際の城だった訳でなく、建築家であり彫刻家のボリ・イェネー (Bory Jenő)

 によって40年間掛けて造られた、いわば「お伽のお城」のような夏の休暇用コテージであった。

 彼の妻イロナ (Ilona Komócsin) も又、画家であった。

 Bory は1947年よりリタイアし、ここに居を移し、せっせと自分達の作品を製作し飾り続けた。

 Bory は1959年 80歳で、Ilona は1975年 89歳で他界した。

 ● ボリ城入口                   Nov. 17 2019 (以下の写真はすべて)

 

 ● ボリ城前庭

 

 ● 中庭 .... 主に彫刻が多い、ギャラリー

 絵画は妻イロナの役割

 

 ● 二人のアトリエ

 

 ● お城風の塔

 客室だったのだろうか? 各部屋には妻イロナの絵画が多く飾られている。

   

 

 テラスからは市街地が微かに望める。

 

 ● どうでもいい補足事項

 ハンガリーに来て最初に住んだ(1997~2000年)所がこの近所、時々の散歩コースであった

 白鳥でなくって、黒鳥だこりゃー。

  バーニャ湖 (Bánya-tó) という深い池で、昔は何かの鉱石を掘っていた採掘場で、突然に

 水が湧き出して来て、商売にならないので町民の憩いの場になったようだ。

 ここに生きたという証として、写真を残しておこう~ト。

 

  これにて「国8沿線セーケシュ市のボリ城」は、お終いです。

  本ブログへのご訪問、ありがとうございました。

 

「ハンガリーでのんびり」

  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿