撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

東部国境沿いの教会スケッチ(3)

2020-11-04 00:55:41 | 海外生活

 いよいよ国境の最東端まで来てしまった。 

北に向かうとウクライナ、南はルーマニアとなる。 ここでの冒頭を飾る風景としては、

まだ現役で働いている水車のある村風景。 観光用ばかりだけでなく、実際に稼働して

いる水車はハンガリーの全域でまだたくさん残っている。

 <風景スケッチ>

  

                                Aug. 20 2008 撮影

 

<ロケーション>

 ● ハンガリー全土としての位置づけ

 

 ● 詳細 ... 青丸印は冒頭の風景場所、赤丸印は今回の訪問教会

  

 

■ ションカード (Sonkád) 改革派教会 ... カルヴィン派

  

  15世紀にゴシック様式で建てられ、塔は1807年に追加された。

  南門が他に類のないユニークな形状で注目を集めているらしい。

      Aug. 20 2008 撮影

                      南門

 ● 内陣の特徴

 天井の絵板(パネル)とアーチ壁の壁画で共に、1795年に作られた物。

  

 

■ チェンゲル・シマ (Csenger-sima) 改革派教会 ... カルヴィン派

  ハンガリーで最も美しいと評判の教会で、しばしばハンガリーのカレンダーに

 登場する。 小さな湖の真ん中の島の上に建てられた教会で、それでシマという

 わけではないが、差し詰めゴルフ場ならば池越えショットコースの感じ。

  

  

   木の橋で島に渡るのも風情がある。

 

  教会は13世紀にロマネスク様式で建てられたが、15世紀には廃墟になっており

 (理由は不明)、1729年に再建された。 外観は当初の物とほとんど変わっていない。

                                Aug. 21 2008 撮影

 

 ● 内陣の特徴

  説教台の天蓋(hangvetőと呼ばれている)は1799年に、天井の絵板(パネル)は

 1761年製である。

 

■ チェンゲル (Csenger) 改革派教会 ... カルヴィン派

  14世紀にゴシック様式で建てられ、八角形のルネッサンス様式の塔を1713年 に

 追加した。 壁には赤と黒のブロックを積み上げた工法が特徴。

  

    Aug. 21 2008 撮影

 

 ● 内陣の特徴

  天井の絵板(パネル)は1745年の製作。

  すべての教会では絵板(パネル)を貼った天井が特徴になっており、各々の

 教会ではデザインが異なることにも興味が湧いてしまう。

 

  これにて「東部国境沿いの教会スケッチ(3)」は、お終いです。

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