いよいよ国境の最東端まで来てしまった。
北に向かうとウクライナ、南はルーマニアとなる。 ここでの冒頭を飾る風景としては、
まだ現役で働いている水車のある村風景。 観光用ばかりだけでなく、実際に稼働して
いる水車はハンガリーの全域でまだたくさん残っている。
<風景スケッチ>
Aug. 20 2008 撮影
<ロケーション>
● ハンガリー全土としての位置づけ
● 詳細 ... 青丸印は冒頭の風景場所、赤丸印は今回の訪問教会
■ ションカード (Sonkád) 改革派教会 ... カルヴィン派
15世紀にゴシック様式で建てられ、塔は1807年に追加された。
南門が他に類のないユニークな形状で注目を集めているらしい。
Aug. 20 2008 撮影
南門
● 内陣の特徴
天井の絵板(パネル)とアーチ壁の壁画で共に、1795年に作られた物。
■ チェンゲル・シマ (Csenger-sima) 改革派教会 ... カルヴィン派
ハンガリーで最も美しいと評判の教会で、しばしばハンガリーのカレンダーに
登場する。 小さな湖の真ん中の島の上に建てられた教会で、それでシマという
わけではないが、差し詰めゴルフ場ならば池越えショットコースの感じ。
木の橋で島に渡るのも風情がある。
教会は13世紀にロマネスク様式で建てられたが、15世紀には廃墟になっており
(理由は不明)、1729年に再建された。 外観は当初の物とほとんど変わっていない。
Aug. 21 2008 撮影
● 内陣の特徴
説教台の天蓋(hangvetőと呼ばれている)は1799年に、天井の絵板(パネル)は
1761年製である。
■ チェンゲル (Csenger) 改革派教会 ... カルヴィン派
14世紀にゴシック様式で建てられ、八角形のルネッサンス様式の塔を1713年 に
追加した。 壁には赤と黒のブロックを積み上げた工法が特徴。
Aug. 21 2008 撮影
● 内陣の特徴
天井の絵板(パネル)は1745年の製作。
すべての教会では絵板(パネル)を貼った天井が特徴になっており、各々の
教会ではデザインが異なることにも興味が湧いてしまう。
これにて「東部国境沿いの教会スケッチ(3)」は、お終いです。
本ブログへのご訪問、有難うございました。