「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

自由が丘の無人スタンド

2006-08-25 05:47:41 | Weblog
都民が一番住みたい町、自由が丘からほど近い住宅街にまだ無人スタンドが
ある。このあたりは戦前の"幻の五輪"計画で開発されかけたが、戦争で中止
となり、戦後かなり遅くまで畑があった地域だ。途中開発がストップされた目黒通
の上で当時中学生だった僕らは野球の真似事などして遊んだものだ。

夏場は老人にとってはどうしても運動不足になりがち。ときどき陽が完全に
上る前に坂道を自転車をこぎながら,この無人スタンドを訪れる。昨日は
ナスと冬瓜(とおーがん)と縞うりが置いてあった。さっそく珍しい冬瓜
(300円)と縞うり(200円)を買いコインをスタンドの上の菓子箱に入れた。
正直いって高いのか安いのかわからないが、土地で獲れた新鮮な野菜で
あるのには間違いない。

ところが、当然知っているものと思った縞うりの料理法を老妻が知らない
のだ。インターネットで調べると,南信・伊那谷地方の特産で粕漬にすると
美味しいとの教示があった。同じ”信濃の国"出身の老妻はそれを知らないでいた。
とにかく、物は試し、レシピに従って粕漬つくりに挑戦する。サケの肴に
最高だというのを信じて。

無人スタンドの主は”近所へのお裾分け”のつもりでオープンしたのだが、
最近は自由が丘のグルメ店のシェフが早朝来て大量に買って行くという。
数少なくなったスタンドの品を眺めながら申し訳なさそうに僕にいったが、
どなたの口でもよい。この新鮮な野菜が味あえるのならば。

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2 コメント

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ほっとします (アンドウタダオ)
2006-08-25 08:30:48
無人スタンドのお話し聞いて、何故かほっと

した気分になります。

信用、共有の気持ちがまだあるというサイン

みたいなものですからね。

これからもあり続けて欲しいと思います。
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同感です (kakek)
2006-08-25 09:12:05
まったく同感です。

信用、共有いつまでも、いつまでも

次世代に残してもらいたいです。

外国にはこの種の店があるのでしょうかー、
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