「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        憂さを忘れて楽しもう いわきのお花見

2011-04-16 05:51:06 | Weblog
40年前勤務していた郡山のテレビ局のOB会が今年は中止となった。毎年、市内の開成山の花見をかねて開催されているが、今年は巨大地震、大津波、それに原発事故が重なって報道機関の現場はそれどころではない。正直をいうと、地震発生時は、1か月も経てば一段落するのではと、開催に期待をかけていたのだが、原発事故の終息がこうも長引くとは想定外だった。

東北の福島は今の春のシーズンが一年中を通じて一番よい季節だ。たった2年近くの勤務だったが、僕はテレビの開局という多忙な時期ではあったが、その合間を見て県内の桜の名所を訪れる機会にも恵まれた。その一つが今回の震災をもろに受けた浜通の富岡町の「夜の森(よのもり)」公園の桜だ。2・5キロの道路沿いに2000本も植えられているソメイヨシノは見事だ。しかし、今年は原発から20キロの避難区域に入っているため、誰も花見は楽しめない。

こんな中で、僕は地元の新聞「いわき民報」のHPで、今日16日、いわき市民が市内の県立いわき公園でお花見大会を催すというのを知った。いわき市は地震、津浪の被害にあい福島原発に近かいこともあって放射能漏れによる一部の農水産物被害、とくにその風評被害に泣いている。こんな時期には、お花見を楽しむ気持ちにはなれないのが普通だが、地元企業が中心となって、すでに震災前のいわきを取り戻そうという「いわきREプライド」運動が起きている。お花見はこ運動プロジェクトの第一弾だという。

お花見大会の会場には、地元で獲れた農水産物の即売会や、いわき市内のレストランのシェフが腕を振るった地元の食材を使用したグルメも食べられるそうだ。浜通のお酒は同じ福島でも会津に比べて知名度は低いが、美酒が多い。震災後で色々憂さの多い毎日だと思いますが、どうぞ存分にお花見を楽しんで下さい。

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2 コメント

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負けないで (chobimame)
2011-04-16 14:51:08
地元の人は実に大変な時期を過ごされていますね。
戦いはこれからもまだ続くので、今後を考えるだけでも容易ではないと思います。
地元の企業が立ち上がってこういうイベントをするのはとても良いことですよね。
世の中自粛ムードですが、盛り上げることも大事です。
頑張って欲しいと思います。
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湘南のボート遊びとは違う (kakek)
2011-04-16 16:33:48
chobimame さん
常盤ハワイアンセンターの伝統もあり、企業マインドのある浜通りの県民性です。きっと立ち直りも早いと思います。震災何処吹く風、湘南の海でボート遊びをしたり、アロマ温泉で楽しんでいた先生片の憂さばらしとは違います。
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