「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

百歳の大先輩も「朝日」をやめた!

2014-08-26 05:28:31 | Weblog
千葉県の南房総市の息子さん宅で老後を送られていう百歳の大先輩から残暑見舞いをかねて近況の手紙を頂いた。便箋に縦書きの手紙は最近珍しいが、やはり僕ら老人にとっては懐かしく嬉しい。今年のこの暑さにもかかわらず、先輩は毎週火曜日と木曜日の二回、市のデー・サービスを楽しんでいるそうだ。百歳なのに福祉は「要介護1」とのこと。まさに老人の鑑(かがみ)である。

先輩は東京生まれの東京育ち、昨年までお孫さんと二人でご自宅に住んでいたが、昨年息子さん夫妻が心配して房総へ呼んだ。東京にいた時には、僕宛てにいつも朝日新聞の切り抜きを送ってくれていた。先輩は戦前からの朝日の愛読者であったが、今回は何故か、例の「従軍慰安婦」の朝日の訂正については、朝日ではなく、読売の切り抜きを送ってくれた。先輩は何もコメントしていないが、やはり朝日の報道姿勢にあきれて購読をやめたのかもしれない。

先輩は手紙に最近詠んだ◇敗戦といわず終戦顎涎(あご・よだれ)という一句が寄せられてあった。先輩は戦争中、中国大陸から南方に転戦、終戦はニューギニアに近い孤島で迎えている。すでに、小ブログでも紹介したが、先輩は、戦争というと、マスコミが「従軍慰安婦」だけを問題にするのに静かに怒りを覚えていたいたようだ。青春時代の5年間も戦地で送り、ロクに食べる物もなくお国のために戦ってきた世代である。それが「従軍慰安婦」だけが戦争だと思わせる世相に対しては顎涎の心境なのであろう。

朝日新聞も罪なものだ。せっかく数十年に渡って愛読してくれた読者を失ってしまった。”過ちては改むるに憚ることなかれ”(論語・学而)”過ちを改めざるこれを過ちという”(論語・衛霊公)だと思うのだがー。

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4 コメント

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主幹や主筆の報道姿勢に問題があるのでは? (lordyupa)
2014-08-26 08:53:21
昨年退社するまで朝日新聞の論説主幹や主筆を務め、現在韓国国立ソウル大学教授を務める若宮啓文氏は、今から10年ほど前に紙面で「竹島を韓国に譲ってはどうか」と書き、たしか2012年には、「朝日は安倍というといたずらに叩くけど、いいところはきちんと認めるような報道はできないものなのか?」と尋ねた昭和一ケタ世代政治評論家の故三宅久之に対して「それはできません」「社是だからです」と答えていたと思います。朝日新聞の中には、良識ある社員もいるはずですが、社長以下、若手社員も含めて一切、謝罪の姿勢を示していません。子々孫々に到る日本人全体に対しての名誉棄損にあたるのだから、日本人ならばもっと怒らなければならないと思います。朝日の謝罪がなされるまで朝日の不買運動をすすめるべきだと思います。朝日新聞が国際版にも英文で記事取り下げを堂々と掲載し、きっちりと謝罪すべきです。
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読む価値なし (chobimame)
2014-08-26 09:28:08
朝日新聞にお金を払う価値はありません。ゴシップ新聞感覚で読むならまだわかりますが、あの新聞記事を正義と思っている人は、よほど浮世離れしているか、インテリ意識にとりつかれているかです。さっさと潰れて欲しいものです。朝日新聞は、国会に読んで謝罪させるべきです。このことを世界中に発信しなくてはいけません。議員も手ぬるいと思います。国の威信がかかった問題です。
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文革報道からか (kakek)
2014-08-26 13:21:20
lordyupa さん
昭和20年代後半から30年代初め、まだ僕が駆け出しの頃、記者クラブは春秋の飲み会のとき、関係筋に回状を回し、酒などを得しめたものでしたが、朝日は決してこれに参加しませんでした。変なところに潔癖だと感心したものでした。さすが”一流紙”は給料が違うと羨ましがったものです。伊藤律架空会見記の少し後の時代です。その頃は村山社主と雇われ重役との間で争いがありましたが、全社をあげて、おかしな出鱈目を書く体質ではなかった気がしますが。中国の文革報道あたりからおかしくなったのでしょうか。
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毎日と同じ道 (kakek)
2014-08-26 13:31:48
chobimame さん
朝日は僚週刊誌「朝日ジャーナル」岩波の「世界」と共にインテリのステータスだった時代がありました。その延長線上で、仲間には、朝日を批判しながらまだ、購読している者が多いです。毎日と同じ道をたどるのも近い将来ではないでしょうか。
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