老人にとっては嫌な痛ましい事件ばかり続く昨今である。東京・練馬の住宅街で83歳と77歳の老姉妹が白骨死体で発見されたという。どんな事情で亡くなられたのか、なぜ長期にわたって放置されていたのか判らない。一方、横浜の鶴見川では錨をつけて川底に沈められていた82歳の老女の遺体が発見され、容疑者として60歳の息子が逮捕された。高齢者受難の時代である。
80歳前後というと、僕と同世代で大正末期から昭和の初めに生まれている。男性の場合は直接戦争には参加していないが、戦中から戦後にかけての貧しい苦しかった時代を経験している。とくに女性は、配偶者の年代の男性に戦死者が多く結婚難であり、結婚に恵まれても苦しい子育てを体験している。
厚生労働省の調査によると、平成21年度に65歳以上の高齢者が家族から虐待を受けた件数は1万5615件に上り、前年度より4・9%増え、過去最多であるという。そして、その被害者の77%は女性で、しかも未婚の息子による母親への虐待が目立つという。昔は、自分を産み育ててくれた母親に対して暴力を振うことなどなかった。
うすろ覚えで恐縮だが、昔修身の教科書で勉強した中に、著名な博士が老いた母親をおんぶして階段を上り下りしている絵があった。寝たきりの父親に養老の滝の水を汲んで帰宅したら、それが酒に変わっていたという話は戦前の子どもたちはみな知っていた。これも修身の教科書にでていた。
考えてみると、今、親を虐待している世代は戦後生まれで、僕ら世代と違って教育勅語で育っていないから「孝行」という言葉もしらない。人間としては当然である道徳教育も教わっていない。さらに悪い事には、日本には宗教的な道徳律さえない。こういった社会的な欠陥が老人への虐待として今出て来た。自業自得なのかもしれない。
80歳前後というと、僕と同世代で大正末期から昭和の初めに生まれている。男性の場合は直接戦争には参加していないが、戦中から戦後にかけての貧しい苦しかった時代を経験している。とくに女性は、配偶者の年代の男性に戦死者が多く結婚難であり、結婚に恵まれても苦しい子育てを体験している。
厚生労働省の調査によると、平成21年度に65歳以上の高齢者が家族から虐待を受けた件数は1万5615件に上り、前年度より4・9%増え、過去最多であるという。そして、その被害者の77%は女性で、しかも未婚の息子による母親への虐待が目立つという。昔は、自分を産み育ててくれた母親に対して暴力を振うことなどなかった。
うすろ覚えで恐縮だが、昔修身の教科書で勉強した中に、著名な博士が老いた母親をおんぶして階段を上り下りしている絵があった。寝たきりの父親に養老の滝の水を汲んで帰宅したら、それが酒に変わっていたという話は戦前の子どもたちはみな知っていた。これも修身の教科書にでていた。
考えてみると、今、親を虐待している世代は戦後生まれで、僕ら世代と違って教育勅語で育っていないから「孝行」という言葉もしらない。人間としては当然である道徳教育も教わっていない。さらに悪い事には、日本には宗教的な道徳律さえない。こういった社会的な欠陥が老人への虐待として今出て来た。自業自得なのかもしれない。
戦後の混乱期で家庭での躾けが出来なかったこと。世代の人口が突出しているため、絶えず世代間での競争を強いられてきた世代です。このため自分中心なののが、この団塊世代だと思います。さらに高校から大学時代にかけて学園紛争を体験しています。
世代間のギャップを煽るのは本分ではありませんが、出来るだけこの世代の影響力を弱めるべきだと思います。