茨城県猿島郡境町の民家で夫婦2人と子供2人が重軽傷を負わされる痛ましい事件が起きた。テレビの画面で見ると、広い屋敷林に囲まれた旧家である。犯行の目的は何なのか警察で目下、捜査中だが犯人は、何か所かあった無施錠の入口から侵入したらしい。
今、僕が住む東京でも昭和30年代、木造家屋に住んでいた当時は玄関だけ簡単なカギをかけ、何故かそのカギを郵便ポストに入れて外出していたの想い出す。わが家だけでなく、ほとんどの家が無施錠に近かった。治安が良かったのだ。その後何回かの海外生活で、他国では厳重なカギ社会であるのを知った。困ったのは外国人研修員を連れてホテルのない地方の旅館に泊まった時だ。無施錠でも安全なことをわからせるのに時間がかかった。
茨城県ではこの8月、同じ県西部の結城郡八千代町で老夫婦がベトナム人の農業実習生に殺害されている。昔は同じ集落同士しか顔みしりがなかったが、最近はこの地方にも外国人が多く住むようになった、町役場にも異文化交流のセクションが設けられるほどだ。国をあげて外国人を招致している時代だ。それにはそれに備える錠前が必要だ。